アメリカのスポーツ事情を3つの観点から徹底分析しました。
まずはランキング。
アメリカで人気のあるスポーツはズバリ何?!
最も注目され、最も収益を上げているスポーツのランキングです。(2021年データ更新)
続いて、
4大スポーツと言われているメジャースポーツの紹介
プロスポーツリーグと、最近ぐんぐん人気を伸ばしているあるスポーツのお話も。
最後に、
実際の競技人口からのお話
高校、大学、成人の人気ランキングもあります。
現代アメリカのスポーツ事情、ご覧ください。
アメリカスポーツ人気ランキング
今、アメリカで人気のスポーツは何なのか?
2021年のSPORTS SHOWの記事を基にベスト10をご紹介します!
10位:バドミントン
バドミントンはどこでも簡単にできるスポーツです。
主に学校で行われています。
中国、マレーシア、デンマーク、インドネシアで特に人気のスポーツです。
9位:モータースポーツ
モータースポーツは、自動車とオートバイのレースの両方があります。
アメリカでは、フットボールの次に視聴率の高いスポーツです。
F1では10代という若さでデビューを飾るのも珍しくありません。
若いスターが登場したことで人気が高まっています。
8位:レスリング
WWE(ワールドレスリングエンターテインメント)の下で組織化されているレスリングは、ハリウッドが手招きするほどの名声を持つ人気スポーツです。
ジョン・シナ、アンダーテイカー、ストーン・コールド、ザ・ロックは2021年に人気のあったスター達です。
7位:ゴルフ
アメリカでは、ゴルフは多くの人が楽しむ人気の娯楽です。
タイガー・ウッズが一番有名なゴルファーで、人気を後押ししました。
ゴルフは世界でも8番目に人気があります。
6位:テニス
アメリカ人であるセリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ姉妹の他、多くのアメリカ人が上位を支配するテニスは、アメリカの若者を刺激するスポーツのひとつです。
姉妹が登場するずっと前には、ピート・サンプラスやアンドレ・アガシが伝説を作りました。
さまざまなテニストーナメント、特に全米オープンは、視聴者が増大します。
男女共に人気のあるスポーツです。
5位:サッカー
サッカーはヨーロッパでは最も人気のあるスポーツですが、アメリカではまだ、徐々にファンを増やしているスポーツです。
近年、アメリカ人のサッカーへの関心は高まっています。
ズラタン・イブラヒモビッチやウェイン・ルーニーなど、ヨーロッパの優れた選手がメジャー・リーグ・サッカー(MLS)で活躍したことが大きく影響しています。
2019年の女子ワールドカップ決勝は、アメリカで約1,430万人が視聴しました。
テレビの平均視聴率は8.2%です。
4位:アイスホッケー
日本ではアイスホッケーは、余り活発ではないスポーツかもしれません。
アメリカではスケートリンクがあると、女子はフィギュア、男子はホッケー。
そんな感じで、小学生からするスポーツです。
ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)の頂点は、アメリカとカナダの才能ある若者でいっぱいです。
2019年のスタンレーカップでは約533万人が視聴しました。
テレビの平均視聴率は3.8%です。
3位:バスケットボール
バスケットボールは、1試合に約14,000人の応援者が駆けつける人気スポーツです。
スーパースターが人気を引っ張っています。
レブロン・ジェームズは「キング」と呼ばれ、現役最強のプレイヤーの1人です。
アメリカでバスケットボールは、高校、大学、NBAと様々なレベルで大きな注目を集めています。
2019年のNBAファイナルでは、約1,514万人の視聴者がいました。
テレビの平均視聴率は15.3%です。
2位:ベースボール
日本で一番人気の野球は、アメリカでは2位です。
世界では7番目に人気があります。
アメリカの「国家娯楽」とも言われています、これは日本と同じでしょうか。
テレビの平均視聴率は14.8%です。
マイナーリーグとメジャーリーグの2つのレベルがあり、メジャーリーグには有名な選手がたくさんいます。
メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)の2019年の平均視聴者は19万人を超えていて、これは昨シーズンから1%の増加です。
1位:アメリカンフットボール
1969年にニュージャージーで生まれたアメリカンフットボールは、1世紀以上の間にアメリカで最も人気のあるスポーツとなりました。
世界では9番目に人気のあるスポーツです。
テレビの平均視聴率は38.8%です。
家で観ているだけでなく、ファンはスタジアムに足を運んでいます。
2012年の資料では、各試合で平均67,604人のファンがチケットを購入しています。
2019年のNFLドラフトでは、平均約610万人の視聴者がいました。
1位はやはりアメフトでした!
アメリカ人は本当にアメフトが大好きですね。
さすがアメリカ発祥のスポーツだけあります。
次に、アメリカ4大スポーツの話です。
人気ランキングと一致するでしょうか?
アメリカ4大スポーツ
アメリカで普通、4大スポーツと言えば、先の人気ランキングにも出てきた、
- アメリカンフットボール
- ベースボール
- バスケットボール
- アイスホッケー
の4つを言います。
そして、この4つのプロスポーツリーグが、
北米4大プロスポーツリーグ
と言われています。
1つずつご紹介します。
NFL(アメリカンフットボール)ナショナル・フットボール・リーグ
チーム数は32
試合数は9〜1月各チーム16
プレーオフは2月の第一日曜日に開催するスーパーボウル
スーパーボウルは全米放送されますが、毎年1億人以上が視聴するという人気番組です。
この日は皆がTVを見るので、お店や観光地も心なしか、空いています。
CM料が高額なことでも有名で、30秒で500万ドル(約5.8億円)とか!
普段見るCMとは違った、気合の入った面白いものが多く、CMを見るだけでも楽しかったりします。
選手自身が選んでいます↓
MLB(ベースボール)メジャーリーグベースボール
チーム数はナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグ制、30チーム
試合数は4〜9月の162
プレーオフはワールドシリーズ
日本人メジャーリーガーも多くなってきましたね。
年俸順に並べてみました↓
NBA(バスケットボール)ナショナル・バスケットボール・アソシエーション
チーム数は30(アメリカ29、カナダ1)
試合数は10〜4月の82
プレーオフはNBAファイナル
NBAの人気は3番目ですが、実は選手の年俸は他のスポーツよりも高いのです。
年俸についてもっと詳しく↓
2人のデビューには興奮しました↓
NHL(アイスホッケー)ナショナル・ホッケー・リーグ
チーム数は30(アメリカ23、カナダ7)
試合数は10〜4月の82
プレーオフはスタンレーカップ・ファイナル
アイスホッケーは、カナダで最も人気のあるスポーツリーグで、選手の半数以上がカナダ出身です。
人気面では上記3つに大きく差があるため、4大スポーツに上げることに否定的な意見も出ています。
そして、アイスホッケーを抜いたと言われているのが、次のスポーツです!
MLS(サッカー)メジャー・リーグ・サッカー
チーム数は22チーム(アメリカ19、カナダ3)
試合数は3〜10月の34
プレーオフはMLSカップ
近い将来、アイスホッケーの代わりにサッカーが入るか、サッカーが入って5大プロ〜と語られる日が来るかもしれませんね。
どの選手がランキングにイン?↓
アメリカスポーツ競技人口
今までアメリカのプロスポーツについて見てきました。
今度は、
実際の競技人口はどんな感じなのか?
というお話をしたいと思います。
まず子供達ですが、小さい頃から、野球、バスケ、サッカー、ホッケーはプレイする環境が整っています。
すぐ近くに広い公園があり、教えてくれる教室やチームが手近にあります。
中学校に入ると、クラブ活動が始まり、トライアウト(適性検査)を受け、シーズン毎に入部します。
ただし学校の成績が悪いと退部させられます。
アメリカンフットボールはハードなスポーツなので、高校から始まります。
やはり一番人気です。
ただ体格的に、誰もが簡単にできるスポーツではないという印象です。
ちなみに、ある年の高校の人気スポーツトップ10は、こんな感じでした。
- アメリカンフットボール
- 陸上
- バスケットボール
- ベースボール/ソフトボール
- サッカー
- バレーボール
- クロスカントリー
- テニス
- 水泳
- レスリング
大学に入るとこんな。
- アメリカンフットボール
- アイスホッケー
- バスケットボール
- ラクロス
- レスリング
- ベースボール
- サッカー
- ラグビー
- バレーボール
アイスホッケーとラクロスが入るのは、施設の違いでしょうか。
そして成人後は、ウォーキングが30%、ジムでの運動が25%、水泳8%、ランニング7%などとなり、
- バスケットボール 5%
- ゴルフ 4%
- アメリカンフットボール 1.5%
- ベースボール/ソフトボール 1.5%
- サッカー 1.2%
- アイスホッケー 0.1%
といった感じになっています。
まあ、このへんは、日本の状況を考えても、想像できるところですね。
まとめ
アメリカスポーツ人気ランキングと4大スポーツ、競技人口、いかがでしたでしょうか。
人気のランキングは、
- 10位:バドミントン
- 9位:モータースポーツ
- 8位:レスリング
- 7位:ゴルフ
- 6位:テニス
- 5位:サッカー
- 4位:アイスホッケー
- 3位:バスケットボール
- 2位:ベースボール
- 1位:アメリカンフットボール
4大スポーツは、
- NFL(アメリカンフットボール)ナショナル・フットボール・リーグ
- MLB(ベースボール)メジャーリーグベースボール
- NBA(バスケットボール)ナショナル・バスケットボール・アソシエーション
- NHL(アイスホッケー)ナショナル・ホッケー・リーグ
最近はMLS(サッカー)メジャー・リーグ・サッカーも人気で、5大スポーツになる日も近い?という話でした。
アメフトはダントツ人気ナンバーワン、若い時はやる人も多いが、ハードなスポーツだけに短期間で引退して、あとは観る方に回る、という感じでしょうか。
その点、バスケットボールは長く楽しまれているスポーツという気がしますね。
やはり手頃さが良いのかな?
野球の人気は落ちてきているとはいえ、まだまだ安泰だと思います。
危ないのはやはりアイスホッケーですね…私の近所でも、スケートリンクが2つも老朽化のために閉鎖していて、プレイできるところが減ってきているのが現状です。
人気が落ちてきているのだと思います。
また、サッカーは男女共にやっている人が増えているので、これから本当に期待大だと思います!