アメリカの医療費は高く、保険に入っていても目が飛び出るような請求書が届く、という話を聞いたことのある方は多いかと思います。
そんなアメリカで、MRI検査を受けることになりました。
少し前に受けたCT検査でも、思わず会計で「うっ…」となるお金を請求されたので、その上のMRIとなれば、いったいいくらになるのか?
怖い、怖すぎます…。
この記事では、
- MRIを受けるには、ドクターよりも保険会社が重要?!
- MRI費用の日米比較
- アメリカでのMRI体験
をご紹介します。
MRIを受ける前に必要な、日本ではあり得ないこと
私がMRI検査を必要となった原因は、突然の左手の感覚異常です。
最初は感覚が鈍いような感じもあって、脳卒中?脳梗塞?脳の血管に詰まり??と焦って病院へ行きました。
診察では、特に大きな問題はなし。
でも何かあることは間違いないので、CT検査で脳の血管をチェックしました。
結果、こちらも問題なし。
そこで、CTでは分からないものが分かるという、MRI検査となりました。
ここでドクターに言われて驚いた、日本ではあり得ない一言。
保険会社から承認が下りないと、受けられないから、審査を待ってね。
?!
MRI検査は余りにも費用が高いので、保険会社が本当に必要なものなか審査が必要。
もし保険会社が却下した場合、患者はMRI検査を受けることが出来ないのです。
(私の心の声)
ちょっーと、待てーっ!!!
ドクターが必要だと言っているのに、保険会社が判断するのかい!
検査くらい、快く受けさせてくれよーっ。
しかし幸い、3週間後、無事、MRI検査の許可が保険会社から下りました。
良かった、良かった。
でも、その自己負担額が…。
アメリカのMRI費用の自己負担額は?
許可が下りたので、MRIを予約するために、指定された病院へ電話をしました。
すると、その場でクレジットカードで支払いをさせられました。
(逃げられないようにするため?(笑))
その費用、保険が効いて、
2,045ドル=22万4,950円
(1ドル=110円計算)
高っ!
思わず予約を辞めようかと思いましたが、保険会社の審査が通ったのを思い出して、そうもいかず。
あ、私の場合、頭と首の2箇所だったので、2倍となり余計に高かったのかも知れません。
1箇所なら半分だったのかも?
ちなみに、日本での費用はこんな感じだそうです。
検査内容 | 診療総額 | 保険適応1割負担 | 保険適応3割負担 |
---|---|---|---|
単純MRI検査 | 約26,000円 | 約2,600円 | 約7,800円 |
造影MRI検査 | 35,000~42,000円 | 3,500~4,200円 | 10,500~12,600円 |
安っ!
自腹でも全然、安っ!!
こうなると、アメリカでは保険が効かないといくらになる?が気になるところですね。
私も保険会社からの明細が届くのを楽しみにしていたのですが、何故か4ヶ月経つ今も、届いていないのです。
うーん、遅いのはいつものことなのですが。
そこで、How much does a MRI scan cost in California?というサイトから、アメリカのMRI費用を探ってみました。
このサイトによると、MRIの費用は、$307 〜 $7,695です。
クリニックで検査するか(安い)、病院でするか(高い)、で費用が変わりますが、随分と差がありますね。
またアメリカでは、MRIを検査する箇所によって費用が変わります。
次の表は、検査箇所別の費用です。
検査箇所 | 診療総額 |
---|---|
腕の関節 | $194 – $7,720 |
足の関節 | $237 – $7,720 |
脳 | $247 – $7,500 |
脊椎管の下部 | $267 – $7,695 |
骨盤 | $670 – $9,133 |
脊椎管の下部 (造影剤投与前後) | $519 – $11,868 |
両乳房 (造影剤投与) | $1,033 – $11,180 |
さらに、保険を使わず、自己負担で現金支払いにしたところ、80%のディスカウントができた、という話も載っていました。
値引き交渉はためらわずにするべき、だそうです…。
もしかして、私もその方が安く済んだのかも?
と、そう言えば、以前、私もERでディスカウントしてもらったことがありました。
失敗したかなー…次に機会があったら、交渉してみたいです。
(無いことを願います!)
最後に、こんな高いMRI検査が、どんなだったかをお話しします。
アメリカでのMRI検査体験談
予約が取れたのは午後8時でした。
朝じゃなくて?こんな時間にやってるの?
ですよね、もちろん最後の患者で、受付は開いてましてたが、待合室には誰もいませんでした。
中に呼ばれ、ロッカールームで着替えをしました。
こういう検査で案内をしてくれる看護士さんは、とてもフレンドリーな良い人か、とても愛想の悪い人(大抵が白人女性)のどちらかなのですが、この時は、とても良い人(男性)でした。
高いお金を払った検査で、嫌な思いはしたくないですから、ホッとしました。
閉鎖空間での検査
検査室に入り、検査台に横たわると、耳栓を渡されて、騒音がすることを話されました。
検査をして下さる方もとてもフレンドリーで、
「寒くない?」
と毛布を掛けてくれた後に、頭を固定されました。
手にはスイッチのようなものを渡され、
「これから1時間くらい検査に掛かるから、何かあったら押してね。」
と言われました。
1箇所だけなら30分で済んだのに、2倍だからな、長いなあ…。
検査が始まると、噂で聞いていた、凄まじい音が耳元で響きました。
ドン、ドン、ドン、ドン、ガン、ガン、ガン、ガン。
ドドドドド、ビビビビビビ。
大きい、でも結構、リズミカルな音。
1時間も聞いていると、爆音なのに段々とウトウトとしてきて、でも寝てしまって動いてしまうとマズイしと、これが結構つらかったです。
時々、「Are you OK?」と起こされました。
閉所のパニックというのは、分かる気はしましたが、そこまで回りが接近していなかったので、私は大丈夫でした。
それより何より、動けないのがつらかったです。
約1時間後に、予定通りに検査終了。
ロッカールームで着替えて待合室へ行くと、もう受付も病院の入り口も閉まっていて、救急用の出入り口から外へ出ました。
こんな遅くまで、技師の方もお疲れ様です!
まとめ
アメリカのMRI費用は高額!しかも保険会社のアレが必要だった、いかがでしたでしょうか。
- アメリカではMRI検査を受ける前に、保険会社の承認が必要、理由は費用が高いから
- ただし場所や箇所によって料金も変わリ、ディスカウントしてくれたりもする
- 一般的にMRIの費用は、$307 〜 $7,695と幅が広いので交渉するべし
でした。
私のMRI検査の結果ですが、異常なし!でした。
血管が切れてなくて良かった〜、のですが、アレ?だったら、この左手の感覚異常は?
で、現在、振り出しに戻って、打つ手なしで困っているところです。
問題が無かったのは良かったですが、検査代ばかり掛かって困ったものです。