メジャーリーグではたくさんの日本人選手が活躍していますが、NBAでは余り聞いたことがありませんでした。
やはり体格の問題から、難しいのかなあ、と思ったのですが…。
と嬉しいニュースが続き、NBAでの日本人プレイヤーがよく話題に上がるようになりました。
他にも活躍した人がいるのかな?
NBAの海外プレイヤーリストを調べたところ、日本は5人となっていました!
その内2人はアメリカ生まれでしたが、1人は田臥勇太さん。
日本人がNBA選手になるのは、難しい?凄いこと?
田臥さんの挑戦を読んでいただけると、分かると思います。
NBAの日本人プレイヤー5人
と、NBAからドラフト指名された最初の日本人である
幻のNBAプレイヤー
についてもお話します。
NBAの海外プレイヤー
NBAの海外プレイヤーリストを見ると、今までに89の国の人が、選手としてプレーしています。(2022年現在)
アフリカでは今までに74人、国別のベスト3は、
- ナイジェリア(29人)
- セネガル(12人)
- カメルーン、コンゴ民主共和国(5人)
ヨーロッパでは今までに314人、国別のベスト3は、
- フランス(40人)
- セルビア(30人)
- クロアチア(22人)
アメリカ大陸では今までに171人、国別のベスト3は、
- カナダ(56人)
- ブラジル(18人)
- プエルトリコ(17人)
オセアニアでは今までに33人、
- オーストラリア(30人)
- ニュージーランド(3人)
アジアでは今までに24人、国別のベスト3は、
- 中国(6人)
- 日本、レバノン(5人)
となっています。
では日本人プレイヤーを詳しく見てみます。
日本国籍になった元NBAプレイヤー
まずアメリカ生まれで日本に帰化して日本国籍となった2人です。
- 桜木ジェイアール
- ニック・ファジーカス
桜木ジェイアール
ポジション:フォワード
身長:203cm
誕生日:1976年10月30日(45歳)
NBAドラフト:1988年2順目56位
NBAキャリア:1998–1999(1年)
チーム:バンクーバー・グリズリーズ
桜木(さくらぎ)選手は、元の名前はミルトン・ヘンダーソン・ジュニアといいます。
2007年に日本国籍を取得しました。
ちなみに名前を「桜木」に変更した理由は、
- 日本の名前の方が帰化のスピードが早まると考えた
- 日本の桜の木は希望を与えるから
だそうです。
バスケ漫画の『スラムダンク』の主人公の名が、桜木花道だったのは、知らなかったとか。
偶然だったのですね。
ニック・ファジーカス
ポジション:センター
身長:207cm
誕生日:1985年06月17日(37歳)
NBAドラフト:2007年2順目34位
NBAキャリア:2007–2008(1年)
チーム:ダラス・マーベリックス
ニック・ファジーカス選手は、ニコラス・ライアン・ファジーカスといいます。
2018年に日本国籍を取得しました。
2019年、日本代表でワールドカップに出場しています。
NBAの日本人プレイヤー
3人の選手がいます。
- 田臥勇太
- 渡邊雄太
- 八村塁
ひとりずつ見ていきましょう。
田臥勇太
ポジション:ポイントガード
身長:175cm
誕生日:1980年10月5日(37歳)
NBAドラフト:ー
NBAキャリア:2004(1年)
チーム:フェニックス・サンズ
田臥勇太(たぶせゆうた)選手のアメリカへの挑戦は2003年から始まります。
2003年9月
NBAのデンバー・ナゲッツと契約するも、メンバーに残れず解雇
11月
ABA(アメリカ独立プロリーグ)のロングビーチ・ジャム・アルビレックスと契約
2004年
チームは優勝(※デニス・ロッドマンも一緒でした。)
9月
遂にNBAフェニックス・サンズと契約!
日本人初の快挙
NBAのコートに立ったのは、2004年11月3日、シーズン開幕戦、フェニックス・サンズvsアトランタ・ホークスでした。
計4試合に出場し、プレー時間は17分、7得点4リバウンド3アシストという成績でした。
12月に解雇。
2005年9月
NBAロサンゼルス・クリッパーズと契約しましたが、シーズン開幕前の10月に解雇
11月
NBAデベロップメント・リーグのアルバカーキ・サンダーバーズに加入するも、怪我で離脱
2006年7月
NBAダラス・マーベリックスのサマーリーグに参加
11月
NBAデベロップメント・リーグのベーカーズフィールド・ジャムに加入
2007年11月
同リーグ、アナハイム・アーセナルに移籍
2008年7月
NBAニュージャージー・ネッツのサマーリーグに参加
8月
日本へ帰国
なかなか厳しいですね^^;
NBAへの挑戦、アメリカ人なら大学からドラフト狙いですが、
- 独立プロリーグでプレー
- NBAのサマーリーグに参加
して契約を狙うという手もあります。
しかし契約しても、
- プレシーズン試合に出場
- ロースターに残れるとは限らない
うーん、とても厳しい世界なのだなあと思いました。
ですよね〜〜〜。
渡邉雄太
ポジション:シューティングガード
身長:206cm
誕生日:1994年10月13日(27歳)
大学:ジョージ・ワシントン大学
NBAドラフト:2018年 指名されず
NBAキャリア:2018〜
チーム:メンフィス・グリズリーズ、トロント・ラプターズ
田臥選手に留学を勧められたそうで、やはり大学からNBAを狙うのが良いのでしょうね。
2018年、大学卒業後、NBAサマーリーグに参加。
7月20日、メンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約して10月に初出場。
NBAデビューで夢を叶えました。
八村塁
ポジション:スモールフォワード・パワーフォワード
身長:203cm
誕生日:1998年2月8日(24歳)
大学:ゴンザガ大学
NBAドラフト:2019年1順目9位
NBAキャリア:2019〜
チーム:ワシントン・ウィザーズ
八村塁選手は、ベナン人の父と、日本人の母とのハーフです。
彼も留学してNBAを目指しました。
※ベナンは西アフリカの国です。
2019年6月20日、NBAのドラフト会議で日本人初の1巡目指名、全体9位でワシントン・ウィザーズから指名を受け、夢を叶えました。
最後に、ずっと以前にNBAからのドラフト指名された日本人選手をご紹介します。
NBAから最初にドラフト指名された日本人:岡山恭崇
ポジション:センター
身長:230cm
誕生日:1954年11月29日(67歳)
NBAドラフト:1981年8順目171位
1981年、NBAドラフト8巡目171位で、ゴールデンステート・ウォリアーズから指名を受けました。
しかし契約はしませんでした。
所属していた住友金属工業が難色を示したことと、オリンピック出場を希望していたためです。
1990年に選手を引退しています。
んー、ちょっと勿体無い気もしますね!
まとめ
NBAの日本人プレイヤー!公式戦でプレーした5選手と幻の選手、いかがでしたでしょうか。
- NBAでは89の国の人がプレーしていて、カナダ、フランス、セルビアの順で多い
- 日本に帰化した元NBAプレイヤーは2人
- 田臥勇太はフェニックス・サンズと契約
- 日本人のNBAへの挑戦は厳しい道、留学からドラフト狙いが早い
- アメリカに留学した2人、渡邉雄太と八村塁もデビュー済み
- ドラフト指名をされた最初の日本人は岡山恭崇
- しかし彼は契約しなかった
でした。
メジャーリーグに比べると、やはりはるかに険しい道だなあと思えました。
まず体格差に驚きました。
2メートルないとダメなんですね。
ハンデ大きすぎる。
そんな中、田臥選手は快挙だったと思います。