アメリカのスポーツ事情を3つの観点から徹底分析しました。
まずはランキング。
アメリカで人気のあるスポーツはズバリ何?!
最も注目され、最も収益を上げているスポーツのランキングです。(2024年データ更新)
続いて、
4大スポーツと言われているメジャースポーツの紹介
プロスポーツリーグと、最近ぐんぐん人気を伸ばしているあるスポーツのお話も。
最後に、
実際の競技人口からのお話
高校、大学、成人の人気ランキングもあります。
現代アメリカのスポーツ事情、是非ご覧ください。
アメリカスポーツ人気ランキング
今、アメリカで人気のスポーツは何なのか?
2024年秋に書かれた3つの記事(最後にリンク)を基に、ベスト10をご紹介します!
10位:陸上競技
陸上競技は、アメリカでは高校や大学でやる基礎的なスポーツです。
短距離走からジャンプまで、競技種目が幅広いため、走る、跳ぶ、投げるなど、さまざまなスキルを持つアスリートに人気があります。
地元の陸上競技大会や学校の競技会は、若いアスリートの育成に重要な役割を果たしています。
陸上競技のスター選手が活躍できる舞台には、全米選手権やオリンピックがあります。
9位:格闘技(Combat sport)
ここには、ボクシングと総合格闘技 (MMA – Mixed Martial Arts) が含まれます。
格闘技は社交イベントでもあり、大勢のファンが集まります。
主要な試合はPPV(Pay Per View)され、何百万人もの視聴者を集めています。
8位:モータースポーツ
モータースポーツは、自動車とオートバイ、両方のレースがあります。
デイトナ500とインディアナポリス500はアメリカのモータースポーツの最高峰であり、フットボールの次に視聴率の高いスポーツです。
NASCARのファンは7,100万人いると言われます。
F1では10代という若さでデビューを飾るのも珍しくありません。
若いスターが登場したことで人気が高まっています。
また地元のレースクラブは強いコミュニティ意識があり、草の根レベルのレース愛好家をサポートしています。
7位:テニス
テニスは、プロのトーナメントから地元クラブの試合まで、ジュニアからシニアまであらゆる年齢層、男女共に人気があります。
一年中プレイできるスポーツであることも、テニスの魅力を高めています。
全米オープンは、世界的にも権威のあるテニストーナメントの 1 つであり、世界中のトップクラスの選手とテニスファンが集まります。
6位:ゴルフ
ゴルフは、娯楽と競技を融合させたユニークなスポーツで、リラックスとスキルの両方を求める人々にとって愛されています。
ゴルフはゆったりとしたペースで行われるため、競技にも社交の場にも最適です。
週末に気軽にプレイする人から、世界的なトーナメントで競い合うプロのアスリートまで、たくさんの人を魅了しています。
ゴルフのファンは1億2,300万人いると言われます。
米国には美しく、楽しいコースがいくつもあり、ゴルフの魅力をさらに高めています。
5位:サッカー
サッカーはヨーロッパでは最も人気のあるスポーツですが、米国でも急速に、特に若い世代の間で人気が高まっています。
メジャー・リーグ・サッカー (MLS) が勢いを増す一方、米国女子代表チームの成功により知名度はがさらに高まりました。
サッカーは着実に米国のスポーツ文化の大きな部分を占めるようになっています。
ファンは1,700万人いると言われます。
4位:アイスホッケー
アイスホッケーは、日本では余り活発でないスポーツかもしれません。
アメリカではスケートリンクがあると、女子はフィギュア、男子はホッケーと、小学生からするスポーツです。
特に冬のスポーツが文化に深く根付いている北部の州に熱心なファンがいます。
ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)では、米国、カナダ、その他の国々から集まった優秀なアイスホッケー選手が競い合っています。
ファンは1億3,620万人いると言われます。
3位:ベースボール
アメリカの「国家娯楽」とよく言われる野球は、豊かな歴史と地元に深く根付いた文化的意義があります。
メジャーリーグの試合から地元のリトルリーグの試合まで、多くの人々に最も人気のあるスポーツであり続けています。
ファンは1億7,110万人いると言われます。
マイナーリーグとメジャーリーグの2つのレベルがあり、メジャーリーグには有名な選手がたくさんいます。
メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)はスポーツ界で最も有名なリーグであり、各チームには輝かしい歴史があります。
2位:バスケットボール
バスケットボールの人気は上昇傾向にあり、米国で最も人気のあるスポーツとしての地位を固めています。
1試合に約14,000人の応援者が駆けつけるバスケットボールは、ペースの速さ、スリリングなダンク、象徴的な瞬間と、あらゆる年齢層のファンを魅了しています。
地元のリーグや高校、大学のプログラム、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)と様々なレベルで大きな注目を集めています。
ファンは1億5,590万人いると言われます。
NBAファイナルはシーズンのクライマックスで、最高レベルの才能と競争を楽しめます。
1位:アメリカンフットボール
1969年にニュージャージーで生まれたアメリカンフットボールは、1世紀以上の間にアメリカで最も人気のあるスポーツとなったスポーツの王者です。
戦略的なゲームプレイに熱狂的なファンが付いています。
ファンは1億8,840万人いると言われます。
ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)はプロスポーツ界を席巻しています。
大学フットボールも、地元の熱狂的な支持を得て絶大な人気を誇っています。
金曜の夜、ライトの下で行われる試合は学生フットボールの象徴であり、アメリカ文化の不可欠な一部となっています。
スーパーボウルは単なるチャンピオンシッ ゲームではありません。
幅広い視聴者と祝祭を伴う全国的なお祭りです。
1位はやはりアメフトでした!
アメリカ人は本当にアメフトが大好きですね。
さすがアメリカ発祥のスポーツだけあります。
参考:The Top 10 Most Popular Sports in the USA
The Most Popular Sports in the United States
Most popular sports in the United States
次に、アメリカ4大スポーツの話です。
人気ランキングと一致するでしょうか?
アメリカ4大スポーツ
アメリカで普通、4大スポーツと言えば、先の人気ランキングにも出てきた、
- アメリカンフットボール
- ベースボール
- バスケットボール
- アイスホッケー
の4つを言います。
そして、この4つのプロスポーツリーグが、
北米4大プロスポーツリーグ
と言われています。
1つずつご紹介します。
NFL(アメリカンフットボール)ナショナル・フットボール・リーグ
チーム数は32
試合数は9〜1月各チーム16
プレーオフは2月の第一日曜日に開催するスーパーボウル
スーパーボウルは全米放送されますが、毎年1億人以上が視聴するという人気番組です。
この日は皆がTVを見るので、お店や観光地も心なしか、空いています。
CM料が高額なことでも有名で、30秒で500万ドル(約5.8億円)とか!
普段見るCMとは違った、気合の入った面白いものが多く、CMを見るだけでも楽しかったりします。
選手自身が選んでいます↓
MLB(ベースボール)メジャーリーグベースボール
チーム数はナショナルリーグとアメリカンリーグの2リーグ制、30チーム
試合数は4〜9月の162
プレーオフはワールドシリーズ
日本人メジャーリーガーも多くなってきましたね。
年俸順に並べてみました↓
NBA(バスケットボール)ナショナル・バスケットボール・アソシエーション
チーム数は30(アメリカ29、カナダ1)
試合数は10〜4月の82
プレーオフはNBAファイナル
NBAの人気は2番目ですが、実は選手の年俸は他のスポーツよりも高いのです。
年俸についてもっと詳しく↓
2人のデビューには興奮しました↓
NHL(アイスホッケー)ナショナル・ホッケー・リーグ
チーム数は30(アメリカ23、カナダ7)
試合数は10〜4月の82
プレーオフはスタンレーカップ・ファイナル
アイスホッケーは、カナダで最も人気のあるスポーツリーグで、選手の半数以上がカナダ出身です。
人気面では上記3つに大きく差があるため、4大スポーツに上げることに否定的な意見も出ています。
そして、アイスホッケーを抜いたと言われているのが、次のスポーツです!
MLS(サッカー)メジャー・リーグ・サッカー
チーム数は22チーム(アメリカ19、カナダ3)
試合数は3〜10月の34
プレーオフはMLSカップ
近い将来、アイスホッケーの代わりにサッカーが入るか、サッカーが入って5大プロ〜と語られる日が来るかもしれませんね。
どの選手がランキングにイン?↓
アメリカスポーツ競技人口
今までアメリカのプロスポーツについて見てきました。
今度は、
実際の競技人口はどんな感じなのか?
というお話をしたいと思います。
まず子供達ですが、小さい頃から、野球、バスケ、サッカー、ホッケーはプレイする環境が整っています。
すぐ近くに広い公園があり、教えてくれる教室やチームが手近にあります。
中学校に入ると、クラブ活動が始まり、トライアウト(適性検査)を受け、シーズン毎に入部します。
ただし学校の成績が悪いと退部させられます。
アメリカンフットボールはハードなスポーツなので、高校から始まります。
やはり一番人気です。
ただ体格的に、誰もが簡単にできるスポーツではないという印象です。
ちなみに、ある年の高校の人気スポーツトップ10は、こんな感じでした。
- アメリカンフットボール
- 陸上
- バスケットボール
- ベースボール/ソフトボール
- サッカー
- バレーボール
- クロスカントリー
- テニス
- 水泳
- レスリング
大学に入るとこんな。
- アメリカンフットボール
- アイスホッケー
- バスケットボール
- ラクロス
- レスリング
- ベースボール
- サッカー
- ラグビー
- バレーボール
アイスホッケーとラクロスが入るのは、施設の違いでしょうか。
そして成人後は、ウォーキングが30%、ジムでの運動が25%、水泳8%、ランニング7%などとなり、
- バスケットボール 5%
- ゴルフ 4%
- アメリカンフットボール 1.5%
- ベースボール/ソフトボール 1.5%
- サッカー 1.2%
- アイスホッケー 0.1%
といった感じになっています。
まあ、このへんは、日本の状況を考えても、想像できるところですね。
まとめ
アメリカスポーツ人気ランキングと4大スポーツ、競技人口、いかがでしたでしょうか。
人気のランキングは、
- 10位:陸上競技
- 9位:格闘技
- 8位:モータースポーツ
- 7位:テニス
- 6位:ゴルフ
- 5位:サッカー
- 4位:アイスホッケー
- 3位:ベースボール
- 2位:バスケットボール
- 1位:アメリカンフットボール
4大スポーツは、
- NFL(アメリカンフットボール)ナショナル・フットボール・リーグ
- MLB(ベースボール)メジャーリーグベースボール
- NBA(バスケットボール)ナショナル・バスケットボール・アソシエーション
- NHL(アイスホッケー)ナショナル・ホッケー・リーグ
最近はMLS(サッカー)メジャー・リーグ・サッカーも人気で、5大スポーツになる日も近い?という話でした。
アメフトはダントツ人気ナンバーワン、若い時はやる人も多いが、ハードなスポーツだけに短期間で引退して、あとは観る方に回る、という感じでしょうか。
その点、バスケットボールは長く楽しまれているスポーツという気がしますね。
やはり手頃さが良いのかな?
野球の人気は落ちてきているとはいえ、まだまだ安泰だと思います。
危ないのはやはりアイスホッケーですね…私の近所でも、スケートリンクが2つも老朽化のために閉鎖していて、プレイできるところが減ってきているのが現状です。
人気が落ちてきているのだと思います。
また、サッカーは男女共にやっている人が増えているので、これから本当に期待大だと思います!