12月のイベントといえば、クリスマスです。
アメリカでは、サンクスギビングデイが終わると、町がクリスマスモードになります。
日本では「クリスマスは恋人達がロマンチックに過ごす日」というイメージがありますね。
あと、ケンタッキーフライドチキンと、クリスマスケーキ!
でも、本場アメリカでは全く違います。
この記事では、
- アメリカではクリスマスをどう過ごす?
- クリスマスに向けてどんなことをする?
現地から、写真付きでお送りします。
そしてアメリカのクリスマスと言えばコレ、ナットクラッカーくん。
ボクがポイントを解説するよ!
お手伝いしてくれます。
アメリカのクリスマス
日本ではクリスマス当日は、恋人と過ごす日、というイメージがあるかもしれません。
でもアメリカでは…、
アメリカのクリスマスは家族で過ごす日
です。
恋人のいる若い人でも、家族の集まりを優先します。
ここが日本との大きな違いですね。
どちらかと言えば、日本のお正月に近いと言えます。
一般的に、クリスマスイブの24日からお休みに入り、年明け(1日か2日)までの長い休暇に入ります。
国としても家族が集まることを後押ししている形です。
日本での仕事納めは12月28日、仕事始めは1月4日と言われていますから、アメリカのクリスマス休暇はなおさら日本のお正月のようですね。
ちなみに、日本ほどイブにはこだわらず、メインは25日、クリスマス当日です。
そもそもクリスマスってどんな行事?
私達、日本人は知っていても、意識することが少ないですが、クリスマスは単なるイベントではなく、キリストの生誕を祝う日です。
アメリカはキリスト教の影響が色濃くある国ですから、クリスマス=宗教的な行事という感覚は、日本よりもずっと強いと感じます。
そう考えれば、恋人と過ごすよりも家族と過ごす、イブよりもクリスマス当日を大切にする「アメリカのクリスマス」を、理解していただけるのではないでしょうか。
※ちなみに…クリスマスはキリストの誕生日ではなかったりします!↓
アメリカのクリスマスの過ごし方をザックリとお伝えしますと…。
まず25日当日の朝、大量のクリスマスプレゼントを開けます。
それから家族でゲームをしたり、映画を観たり、地域ならではのクリスマスイベントを楽しんだりします。
もちろんクリスマス礼拝に教会に行く人も多いです。(礼拝はイブにもあります。)
夜には豪華な食事を取り、楽しい気分で眠りにつきます。
え、想定の範囲内ですか?
いやいや、日本のクリスマスよりも段違いに大きい、大々的なお祭りですから、準備も大変!
クリスマスツリーはマスト、欠かせません。
この日のために1ヶ月もかけていろいろと用意し、気持ちも高めていきます。
こうした細かいところを知ってこそ、アメリカのクリスマスの本質が見えてくるというもの。
ということで、過ごし方を、
- クリスマス当日の過ごし方
- クリスマスまでの過ごし方(準備)
この順番で、より詳しくお伝えしたいと思います。
クリスマス当日の過ごし方
クリスマスツリーの下にたくさんのプレゼント
クリスマスまでに、クリスマスツリーを用意します。
イミテーションよりも、生木が人気だね。
アメリカ人は毎年、新しい木を購入するんだ。
ツリーハントって言うんだよ。
ツリーの下には、家族や親戚からのプレゼントが山と積まれます。
何故、山なのか?
そんなにプレゼントしてくれる人が多い?
親戚中から掻き集めている??
いやいや、実は。
日本だと普通、プレゼントは1つですが、
アメリカでは1人から1人へ2〜3つあげるのが習慣だからです。
親から子供だけでなく、夫婦間、兄弟間、親戚間と、皆で送り合います。
だから、数も多くなります。
もちろん高価なものを幾つもあげられないので、質より量になります。
(多いのは、石鹸とか、靴下とか…)
お子さんのいる家庭では、24日の夜、サンタクロースからのプレゼントも追加されます。
サンタクロースからプレゼントは何が欲しい?
アメリカ人は事前にリサーチするよ。
方法はサンタさんの力を借りるんだ。
詳しくは後で説明するね。
ちなみにサンタクロースは包装しないので、サンタからのプレゼントはそのままで良い、という話もあります。
また、サンタクロースのために、ミルクやクッキーを用意する習慣があります。
親はちょっとだけ食し、翌朝、子供達は、サンタさんが食べてくれた!と喜ぶ訳です。
サンタさんからのプレゼントは必要なさそうな家族の動画を発見しました!↑
ギフトが多過ぎて、ツリーの下に置けませ〜ん(笑)
プレゼントを豪快に開ける
25日、クリスマスの朝にプレゼントをワイワイ、ビリビリと開けるのが、アメリカのクリスマスの楽しみ方です。
プレゼントの中身は、リクエストを聞いて、欲しいものを購入している場合も多いです。
「おばあちゃんからのクリスマスプレゼント」
悪趣味な手編みのセーターをアグリー・クリスマス・セーターと言って、わざと好んで着たりするね。
ダサ可愛いってヤツ?
また、アメリカではどんな物でも「返品」が当たり前にできるので、気に入らないプレゼントは自分でお店に持っていって、返品できます。
そのためプレゼントには「ギフトレシート」という値段の書かれていないレシートを一緒に付けておくことが一般的です。
この時期、お店の返品カウンターは長蛇の列です。
ちょっと切ないけど、仕方ないですね。
クリスマスに食べるもの
家族で集まっているので、定番料理を食べます。
メニューは、
- メイン:
七面鳥(ターキー)の丸焼き
ハム
ローストビーフ - サイド:
マッシュポテト
ローストポテト
人参やインゲンのソテー
茹でトウモロコシ - デザート:
アップルパイ
パンプキンパイ - 飲み物:
エッグノッグ
というのが多いです。
日本のようなクリスマスケーキは無いよ!
ん?どこかで見たようなメニュー?
そう、サンクスギビングデイのメニューに似ていますね。
基本、アメリカのおもてなし料理はコレなんです。
なのでアメリカ人は11月、12月と2ヶ月続けて同じようなご馳走を食べるのです^^;
近所のライトアップを楽しむ
久し振りに家族に会い、美味しい料理を食べて、たくさんお喋りをして。
アメリカではクリスマスカードを送る習慣があるよ。
送られて来たカードを見ながら話したりもするンだろうね。
また写真付きが多いから、飾る人も多いよ。
クラシックなゲームをしたり、古いクリスマス映画を観て過ごす家族もいます。
クリスマスとイブは、クリスチャンでなくても教会に行き、クリスマスミサに参加する、という方も多いです。
ただし有名なところは予約でいっぱい、急に行っても入れないのでご注意。
アメリカでは、クリスマスの時期、こんな風にライトアップする家も多いので、それを見て楽しむのも一興です。
写真が下手でブレててスミマセン、雰囲気だけ伝われば…。
こんなクリスマス当日を迎えるため、アメリカ人はひと月ほど前から準備を始めます。
日本とは違う、アメリカならではの、クリスマスに向けてどんなことをするのか?を次からお話しします。
クリスマスまでの過ごし方(準備)
先ずは何と言ってもツリーです!
クリスマスツリーを購入する
クリスマスに欠かせないのが、クリスマスツリーです。
ツリーハントでクリスマスツリーをゲット
クリスマスツリーは、時期になるとスーパーマーケットでも売り出されます。
店舗の入り口に、網で細くまとめられたツリーがずらりと並びます。
これは簡単で良いのですが、どうせならツリーハントがオススメです。
ツリーハントとは、クリスマス用のツリーを植えている畑のことです。
たいていは山にあります。
そこへ行くと、好みの大きさ、種類のツリーを選び、自分で切って、買うことが出来ます。
もう少しお手軽なところだと、既に切ったツリーを、空きスペースを使って仮店舗で売っているところもあります。
私は山へ行くのは大変なので、毎年こういうところで買っていました。
これ!というのを選んでレジに持って行くと、下の余分な枝を切ってくれます。
そして網などに包んでまとめてもらい、車の上に寝かせて積み、持ち帰ります。
クリスマス時期は、ツリーを載せている車がたくさん走ってるんだ!
生木のメリット・デメリット
生木のツリーは、部屋にセッティングすると、とても良い香りが広がります。
これを一度経験すると、次の年もまた、となります。
ただし生きているので、毎日、お水をあげないといけません。
また、段々と枯れて、葉が落ちるようになるのが難点です。
使用後は、指定のごみ収集所に捨てます。
ちなみにアメリカでは、年が明けても
ツリーを飾っているところが多い。
1月の中旬くらいまでは平気であるかな〜。
ツリーは細かく断裁された後、公園などでウッドチップとして使われるとのことです。
次はサンタさんの力を借りて、子供達がプレゼントに何を欲しがっているか確認しちゃおう!というお話です。
プレゼントは何が欲しいのか探る
子供達は何を欲しがっているのか、サンタさんの力を借ります。
サンタクロースに会う
クリスマス時期になると、モールにはサンタクロースと写真を撮るサービスの特別エリアができます。
子供達は皆、オシャレをして、長蛇の列ができます。
サンタクロース役は、それなりのおじいさんが多いですが、時には若造が髭を付けてるだけ、という時もあります。
本物のサンタっぽいですね?
優しく膝に乗せてくれて、プレゼントは何が欲しい?と訊いてくれます。
そして写真撮影。
ちなみに、結構、いい値段取られます^^;
サンタクロースに手紙を書く
写真はちょっと、という場合は、子供に手紙を書かせる、という手もあります。
モールにはポストもあって、サンタさんへ手紙を出すことも出来ます。
もちろん出す前に親が中身をチェックして、何が欲しいのか確認します。
12月に入ると準備が大変なのが、クリスマスカード。
宛名書きソフトなんて多分、無いです。
クリスマスカードを送る
ホリデーカードとも言います。
日本の年賀状の代わりのようなものです。
(喪中というルールはありませんので、不幸のあったお家にも送ることができます。ただし個人に寄りますので、実際に送る時には、確認した方が良いでしょう。)
言葉は、「ハッピー・ホリデーズ(Happy Holidays)」や「シーズンズ・グリーティングス(Season’s Greetings)」など。
宗教的なことを考えて、この辺が無難です。
家族写真や子供の写真を使ったカードに一言添える、ピクチャーカードが多いです。
お子さんのいるファミリーは、皆、それでした。
次は、子供達がクリスマスを楽しみになること、2つです!
お菓子の家を作る
子供達定番のアクティビティです。
ジンジャーブレッドハウスと言います。
小学校の低学年から中学年くらいで、学校で作ることが多いです。
好きなお菓子を貼るだけなので簡単です。
で、これ後はどうするかというと、食べるということはなく、しばらく置いてから捨てられます。
ゴメンなさいっっ。
もったいないですよね〜、でもあんまり美味しくないんですよねえ。
だから個人的には余り好きじゃなかったです、これ。
可愛いんですけどね。
アドベントカレンダーを買う
アドベントカレンダーは、クリスマスまでの日数を数えるためのカレンダーで、12月1日から24日まで。
それぞれ「窓」が付いていて、毎日開けると、中にお菓子や、オモチャなどが入っている、というものです。
楽しそうですよね。
手作りする人もいるそうです。
最後はボクのお話。
アメリカでは、クリスマスには誰もが一度は
観たことがあるはずさ!!
くるみ割り人形を観る
クリスマスといえば、くるみ割り人形、ナットクラッカーです。
毎年観る人もいるくらいの定番です。
何故かと言うと、アメリカではお子さんが小さい頃にバレエを習っていることが多く、この時期の発表会のお決まりが「くるみ割り人形」。
自分の子供が今年はどんな役に付くか、楽しみに行く訳です。
バレエ教室としても、生徒の家族一同が来てくれる発表会は、チケットも売れて良い資金源。
「くるみ割り人形」はクリスマスのお話なので、プロのバレエ団でもこの時期に公演されます。
大人気で、良い席はすぐにチケットがなくなるのが毎年のことです。
まとめ
アメリカのクリスマスの過ごし方は?いかがでしたでしょうか。
- クリスマス当日は、家族で過ごす、日本のお正月のような感じ
- ツリーの下のプレゼントは山、ビリビリと開けて楽しむ
- そして気に入らなかったプレゼントは後日、返品するのがアメリカ流
- 料理はターキー、ハム、ローストビーフと、サンクスギビングデイのメニューと似ている
- クリスマスツリーを購入、生木が人気、ツリーハントがオススメ
- お子さんがいる人は、プレゼントは何が欲しいかサンタクロースの力を借りる
- モールで写真を撮るサービスを利用したり、手紙を書かせるなど
- クリスマス(ホリデー)カードを書く、日本の年賀状のようなもの
- ジンジャーブレッドハウスというお菓子の家を作るのは定番アクティビティ
- アドベントカレンダーでクリスマスを指折り数えて待つ
- くるみ割り人形を観に行く、バレエを習っている子は出演も
でした。
アメリカのホリデーシーズンは、お店の駐車場がどこも混雑して、人も多くて大変です。
でも店内の飾りはキラキラ、楽しい雰囲気で好きです。
くるみ割り人形は、娘も小さい頃、バレエを習っていたので、発表会を観に行きました。
あとサンフランシスコのバレエ団のも。
毎年行く人もいるのでしょうね、第九みたいに。
娘もティーンになってしまったので、サンタさんがどうこうのアクティビティは、もうしなくなってしまいましたが…淋しいですねえ。
そうそう、クリスマスツリーですが、猫を飼い始めるまでは、我が家も生木を使っていました。
その後は、イミテーションに変えました。
メンテナンスが大変なので。
アメリカ流クリスマス、楽しんでいただけたら幸いです^^