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アメリカのサンクスギビングはどんな日?現地から感謝祭の様子を紹介

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11月、アメリカでは、感謝祭の祝日(サンクスギビングデー)があります。
この前後はお休み、連休となってサンクスギビングホリデーとなります。

感謝祭って、何に感謝する日なのかしら?

日本にも近い頃に、勤労感謝の日、って似た名前の祝日がありますね。
関連性がありそうな?!

この記事では、

  • 感謝祭はいつで、何に感謝する日なのか?
  • サンクスギビングデーの悲しい由来
  • 感謝祭の過ごし方

をご紹介します。

目次

感謝祭はいつ?何に感謝する日?

サンクスギビングデー(Thanksgiving Day)、感謝祭は、アメリカとカナダの祝日です。

  • アメリカでは11月の第4木曜日
  • カナダでは10月の第2月曜日

がサンクスギビングデーです。

では、

感謝祭って何に「感謝」するお祭りでしょう?

ヒントは、アメリカとカナダの日付の違いです。

日付が1ヶ月以上違いますね。

その理由は…、収穫期が異なるから

そう、感謝祭の「感謝」は、収穫の恵みを神々に感謝する、でした。

ちなみに日本の勤労感謝の日は、11月23日で固定、移動しません。

勤労感謝って、何となく似たニュアンスを感じますが、起源は新嘗祭で、やはり収穫をお祝いする日だったそうです。

農業国家である日本は、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習があった。また、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)の日が第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが「勤労感謝の日」である。

勤労感謝の日 – Wikipedia

それが変化して、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民互いに感謝し合う」日になりました。

さて、ではアメリカの場合は?

サンクスギビングデーの由来

サンクスギビングデーの由来は、イギリスからの清教徒が1621年にマサチューセッツ州プリマスで行った収穫祭に遡ります。

彼らは1620年11月、メイフラワー号に乗ってアメリカ大陸にやってました。
しかし命からがら辿り着いた彼らを待っていたのは、厳しい冬…。

食べるものに困った彼らを助けたのは、先住民であるネイティブ・アメリカンでした。
親切な先住民達は、食べ物や農作物の種を分け与えてくれたのです。

そして翌年の1621年、清教徒達は先住民達を招いて、狩りで捕えた七面鳥や、収穫した作物でもてなし、彼らと神の恵みに感謝しました。

この祝宴は3日間続き、これが感謝祭の始まりと言われています。

しかし後から移住してきた大勢の白人達は、こんな先住民達の土地を奪い、虐殺しました。

特に1637年の感謝祭では、何百人ものピーコット族が虐殺され、

ネイティブ・アメリカンにとって感謝祭は「大量虐殺の日」として認識されています。

MAKI

親切を仇で返す、悲しいですね。

2008年、一部の州ではネイティブ・アメリカン・ヘリテージ・デイ(Native American Heritage Day)が、サンクスギビングデーの次の日に制定されました。
そしてネイティブ・アメリカンに対する理解を深める教育も進められています。

ところで、サンクスギビングデーは1863年まで、州によって日付が異なっていました。

しかしアブラハム・リンカーンの大統領宣言により、正式に11月の最終木曜日が祝日として制定されたのです。

こうして決まったサンクスギビングデー、次はその過ごし方について。
旅行者は要注意だったりします!?

サンクスギビングデーの過ごし方

サンクスギビングデーは、政府のオフィス、企業、学校、その他、組織のほとんどは、お休みです。
そしてこの日は第4木曜日なので、学校はもちろん、多くのオフィスは最低でも

4連休のサンクスギビングホリデー

になります!

公共交通機関も、通常の時刻表では働いてくれません

そんなサンクスギビングホリデーの、一般的なアメリカ人の過ごし方は、

  1. 実家に帰省して家族と過ごす
  2. 親戚が集まって過ごす
  3. 友人を呼んで過ごす
  4. 旅行に行く

という感じです。

日本のお休みと比較すると、そう、お正月にとてもよく似ています。

なので、国際結婚して渡米されている日本人妻達は、この時期はちょっと憂鬱らしいです^^;
義両親の家を訪問して、親戚と過ごさないといけないので…。

さて、人が集まると用意が必要なのは食事。

感謝祭でも、日本のお節料理のように定番のお料理があります。
この時期、スーパーには専用の材料がズラリと並びます

感謝祭の料理

ローストターキー


メインディッシュは、七面鳥の丸焼きです。

サンクスギビングデーが「七面鳥の日(Turkey Day)」と呼ばれるくらいの定番です。
七面鳥のお腹には詰め物(スタッフィング)をします。
この中身は各家庭それぞれご自慢のレシピがあり、代々引き継がれていきます。

タコ糸で穴を塞いだ後は、溶かしバターを満遍なく塗ってオーブンへ。
クランベリーソースと一緒にいただくことが多いです。

またターキーで出た肉汁から作るグレービーソースは、付け合わせのマッシュポテトにかけていただきます。

ちなみにこのローストターキー、クリスマスの定番料理でもあります。
翌月にまた、ってちょっと早すぎな気がしますけどね^^;

パンプキン・パイ


パンプキン・パイは、サンクスギビングの定番デザートです。

パンプキンと言うと、ハロウィンなイメージかも知れませんが、秋の収穫の代表でもあります。

サンクスギビングはこうしたお料理を、家族や友人と過ごしながら食べる日です。

なのでお店はお休みか、早々に閉店します。

サンクスギビングホリデー、旅行者は要注意!!

そこで、旅行者は要注意です。
サンクスギビングホリデーは、家族と過ごす休日なので、お店は開いていません
レストランはもちろん、ファーストフード店も閉まってしまいます。

はい、私が以前、これにハマってウロウロした経験者です。
感謝祭を甘くみていました。
これで得た教訓は以下の通りです。

  1. 食事をするなら早めに
  2. ホテル内のレストランを予約
  3. テーマパークなどで遊ぶ(さすがに開いてます!)

がオススメです!
条件が限られますけどね。

しかし、次のような楽しみもあります!
パレードです。

メイシーズ・サンクスギビング・デイ・パレード

メイシーズ・サンクスギビング・デイ・パレード(Macy’s Thanksgiving Day Parade)は、ニューヨークで行われているパレードです。
毎年、感謝祭の午前9時から3時間かけて行われ、全米に放映もされています。

1924年から行われている由緒あるパレードで、その内容は、

  1. バンド
  2. フロート車(飾り付けされた車)
  3. バルーン

特にこの巨大バルーンは有名で、皆、毎年、楽しみにしています。

パレードの終わりにはサンタクロースも登場します。
この日を境に、今度はクリスマス準備、クリスマスのショッピングシーズン開幕となるわけです。
翌日はブラックフライデー、アメリカの大セールの始まりです!

こちらはメイシーズのパレードページ。
過去のバルーンなど情報満載です。

Macy’s Thanksgiving Day Parade

最新の2024年は、こんな感じでした!↓

ルフィもいました!

サンクスギビング・パレードは、他にも

  • シアトル(メイシーズ・ホリデー・パレード)
  • シカゴ(マクドナルド・サンクスギビング・パレード)
  • デトロイト(アメリカ・サンクスギビング・パレード)
  • ヒューストン(H-E-B サンクスギビング・デイ・パレード)

などでも行われています。

まとめ

サンクスギビングデーについて、いかがでしたでしょうか。

  • アメリカとカナダの休日で、アメリカは11月の第4木曜日、カナダは10月の第2月曜日
  • 収穫の恵みを神々に感謝する日
  • 由来は、1621年にイギリスからの清教徒がプリマスで世話になった現地人を招き、彼らと神の恵みに感謝した祝宴といわれる
  • この日、アメリカ人は家族や親戚、友人とローストターキーやパンプキン・パイを食べて過ごすのが一般的
  • そのため、お店はレストランやファーストフード店も閉まってしまう
  • しかしニューヨークをはじめ、各地でパレードなどのお楽しみもある

でした。

この時期になると、一体何羽の七面鳥が食べられるのやら…ちょっと可哀想だなと思ったり。

とは言え、私はローストターキー、実はパサパサして余り好きではありません。
なので毎年、チキンを食べています

結構こういう人は多いようで、チキンも売られています。

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