シュタイナー教育って、どういう教育法かご存知ですか?
アメリカにはシュタイナー教育の幼稚園、学校がいくつかあります。
私は娘をモンテッソーリ教育の幼稚園に入れましたが、私の友人で2人、お子さんをシュタイナー教育の幼稚園に通わせ、そのまま上の学校へ通わせていました。
- 友人から聞いている、シュタイナー教育の話
- 私が感じたメリット・デメリット
- シュタイナー教育を受けた有名人
について、お話します。
シュタイナー教育とは
シュタイナー教育は、20世紀初頭に、オーストリアの哲学者・思想家であるルドルフ・シュタイナーにより考案されました。
シュタイナー教育では、成長過程を7年毎に分類しています。
■0〜7歳 第一7年期
体を動かし、作る時期です。
この時期に知的な部分を育てようとすると、成長が不完全になってしまうため、シュタイナー教育では読み書きを教えません。
え、それで大丈夫なの?と心配になりますが、その分、7歳を過ぎてからの勉強への意欲は並々ならぬものがあるそうです。
友人がよく言っていた言葉は、
7歳までは夢の中だから
でした。
シュタイナー教育で使われているものは、どれも自然素材です。
色も淡く優しいものばかり。
7歳までは夢の中にいるように、心地よいものに囲まれ、好きなことをして過ごすのが良いのだそうです。
本の読み聞かせも、想像力を制限してしまう絵本は使いません。
シュタイナーの先生は話を語り、子供達は耳からの言葉だけを頼りに、イメージを膨らませます。
刺激が強すぎるので、テレビも見せないと言っていました。
親は家ではどうしているのかと訊いたら、
布を被せて、子供が寝てから見ている
と言っていました。
シュタイナークラスでよく行われるもので、シュタイナーらしい、有名なものを2つご紹介します。
にじみ絵
水を浸した紙に、色を置き、色がどのように広がるかを楽しみます。
オイリュトミー
体を使って表現する運動芸術です。
美しいリズムという意味があります。
■7〜14歳 第二7年期
感情が成長する時期です。
■14〜21歳 第三7年期
自我、思考力、知力が発達する時期です。
シュタイナー教育では、エポックと呼ばれる時間があります。
国語や算数、理科といった教科の中から一つを選び、その教科を数週間ずっと学び、他の教科はやりません。
集中して勉強した方が、深く理解できるという考えです。
また教科書はなく、エポックノートいう自分オリジナルの教科書を学んだことから作っていきます。
学習の動機は成績ではないと考えられているため、テストもありません。
シュタイナー教育問題点やデメリットは?
7年毎に成長の段階があるとされるシュタイナー教育。
一度始めたら、小中高と通わせたくなるようで、私の友人2人も、そのまま上の学校へ子供達を通わせました。
しかし2人とも途中で普通の学校へ転校させました。
詳しく理由は訊きませんでしたが、興味のある分野がより専門的に学べるところにした、という話でした。
また、これは日本のケースですが、認可されている学校が北海道(いずみの学校)と相模原市(シュタイナー学園)の2校しかありません。
引越しや転校となると、価値観の違いから馴染めないことが心配されます。
私立なので費用が高い。
生徒数の少なさから、幅広い人間関係が築きにくい、などが考えられます。
教育を受けた有名人とその後
シュタイナー教育を受けた有名人では、
- 黒柳徹子さん
- 斎藤工さん
- 村上虹郎さん
あの窓ぎわのトットちゃんに出てくるトモエ学園は、シュタイナー教育を最初に取り入れた学校だそうです。
- ジェニファー・アニストン(俳優)
- サンドラ・ブロック(俳優)
- ルトガー・ハウアー(俳優)
- フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(ポルシェデザイン創業者)
などがいます。
余談ですが、ネット上で、シュタイナー教育を受けた有名人に、Googleの共同創始者であるセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジの名がよく出ています。
しかし彼らはインタビューで、
「Googleの成功はモンテッソーリ教育なしには語れない」
と語っていますので、シュタイナー教育ではなく、モンテだと思います。
私の友人のお子さん達は、小学生時代しか交流がありませんでしたが、とても感受性豊かな、良い子達に育っていました。
シュタイナー教育で育った子供達は、色鮮やかな記憶として子供時代を覚えているのだろうな、羨ましいなと思います。
まとめ
シュタイナー教育とは?通わせた友人から感じたメリット・デメリット、いかがでしたでしょうか。
- シュタイナー教育では、成長過程を7年毎に分類している
- 0〜7歳は体を動かし、作る時期、心地よいものに囲まれて好きなことをして過ごす
- 7〜14歳は感情が成長する時期
- 14〜21歳は自我、思考力、知力が発達する時期
- 日本では認可されている学校が少ないので、小中高と通うのが難しい
日本ではちょっとカルト的に見られることもあるようですが、今のような時代だからこそ、心豊かなシュタイナー教育が求められるのかもしれないと思いました
私も近所にシュタイナー教育の学校があったら、見学に行ってみたかったです。
もしくは、私自身が子供時代に受けてみたかったな〜^^