アメリカで治安の悪い都市といったら、どこが思い浮かぶでしょうか?
シカゴ? ニューヨーク? マイアミ? デトロイト?
この記事では、FBI発表の犯罪統計報告書、米国国税調査局、米国労働省などをベースにした、US News のMost Dangerous Places in the U.S. in 2025-2026の記事から、
全米危険都市ワースト20
をまとめました。
アメリカは通り1本で危ないエリアというところも多いです。
危険地域の簡単な見分け方も合わせてご紹介します。
20位から11位の危険都市
20位:カリフォルニア州サンフランシスコ
人口:876,910人
犯罪率:1000人あたり66.64件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.6
生活の質:6.6
サンフランシスコはカリフォルニア州の北部にあり、太平洋とサンフランシスコ湾に囲まれた半島の先端にある坂の多い都市です。
暴力犯罪は1000人あたり6.75件、財産犯罪は1000人あたり59.89件起きています。
特に車両盗難が問題となっており、1000人あたり818件の車両盗難が発生しました。
19位:テキサス州ヒューストン
人口:2,699,109人
犯罪率:1000人あたり57.34件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:6.1
生活の質:5.9
ヒューストンはテキサス州の南東部にあり、北アメリカ有数の世界都市です。
暴力犯罪は大きな課題で、暴力犯罪率は住民1000人あたり11.35件、その中でも加重暴行が最も多く発生しています。
殺人件数は2022年から2023年で若干減少していますが、依然として高い数値を維持しています。
ブラック法律辞典によれば、加重暴行は次のような場合に発生します:
他人に重大な身体的傷害を与えようとしたり、人命に対する極度の無関心を示す状況下で故意に、故意に、または無謀にそうすること。
故意に致命的な武器で人を傷つけようとする。
これらの要素により、加重暴行は単純暴行と区別され、より重大な犯罪となります。
加重暴行とは何ですか?
18位:オハイオ州デイトン
人口:148,668人
犯罪率:1000人あたり145.3件
注目すべき犯罪:暴力犯罪
総合スコア:6.0
生活の質:6.8
デイトンは、オハイオ州モンゴメリー郡の郡庁所在地で南西部に位置しています。
犯罪件数は約20,340件で、前年より8%増加、特に暴力犯罪が増加しており、強盗事件は9%、傷害事件は3%増加しています。
また、住宅への銃撃事件も29%増加しました。
17位:ペンシルベニア州フィラデルフィア
人口:1,604,495人
犯罪率:1000人あたり53.67件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:5.6
生活の質:5.8
フィラデルフィアは、ペンシルベニア州の南東部に位置しています。
暴力犯罪と財産犯罪の両方が高い水準にあり、特に財産犯罪(窃盗や車両盗難)の発生率が目立っています。
車両盗難は約72%増加しました。
16位:テネシー州チャタヌーガ
人口:207,841人
犯罪率:1000人あたり33.59件
注目すべき犯罪:暴力犯罪
総合スコア:6.5
生活の質:5.9
チャタヌーガは、テネシー州南部にあり、テネシー川東岸に位置する商工業、及び観光都市です。
犯罪は主に都市の中心部や西部で多く発生しており、犯罪が集中しやすい傾向があります。
2023年は全体的に犯罪が12%減少しましたが、殺人事件や致命的な銃撃事件は増加しています。
15位:オレゴン州ポートランド
人口:801,253人
犯罪率:1000人あたり72.04件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.5
生活の質:6.5
ポートランドは、オレゴン州の北部にあり、アメリカ北西部ではシアトルに次いで人口が多い都市です。
財産犯罪率は1000人あたり64.56件、自動車盗難や侵入窃盗などが顕著で、住民が被害に遭う確率も高いとされています。
一方、暴力犯罪は近年、若干の減少が見られます。
14位:ミズーリ州スプリングフィールド
人口:211,147人
犯罪率:1000人あたり63.36件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.4
生活の質:5.8
スプリングフィールドは、ミズーリ州西部に位置します。
財産犯罪率は住民1000人あたり49.19件で、特に車両盗難の件数が多いのが特徴です。
暴力犯罪の発生率も非常に高く、犯罪発生率がとても高い都市のひとつとされています。
13位:ユタ州ソルトレイクシティ
人口:205,059人
犯罪率:1000人あたり76.1件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.5
生活の質:6.4
ソルトレイクシティは、ユタ州の州都で北部にあります。
犯罪率は全米平均と比較してかなり高く、特に車両盗難が全国でも高い水準にあります。
一方で、2023年は前年と比べて総犯罪件数が11%減少し、近年の中では最低水準に達しています。
12位:ウィスコンシン州ミルウォーキー
人口:563,305人
犯罪率:1000人あたり51.06件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:6.3
生活の質:6.0
ミルウォーキーは、シカゴの北、ミシガン湖の西岸に位置しています。
暴力犯罪率は住民1000人あたり15.18件で、米国で最も危険な都市のひとつです。
地域社会や非営利団体が協力し、暴力防止のための取り組みが進行中です。
11位:ミネソタ州ミネアポリス
人口:431,978人
犯罪率:1000人あたり61.18件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.1
生活の質:6.5
ミネアポリスは、ミネソタ州の東部に位置します。
財産犯罪の割合が非常に高く、特に自動車盗難は記録的な増加を見せ、2023年にはほぼ1時間に1台が盗まれるペースで進行しました。
一方で、暴力犯罪(特に殺人や銃撃)は徐々に減少している傾向があります。
危ないエリアの見分け方
ここで一休みして、危ないエリアの見分け方のお話をしたいと思います。
今、治安の悪い都市のランキングをしていますが、
ではこのランキングに入っていない都市なら大丈夫か?
と言えば、残念ながら、そんなことはありません。
アメリカには、大都市なら大抵「危険なエリア」というのがあります。
そこは、通りを1本挟んだだけ、というのが通常です。
観光マップを見ながらフラフラしていたら、間違って足を踏み入れてしまう可能性もあります。
そんなことのないように、先に危険なエリア情報を先に仕入れて、絶対にそこには近付かないようにして下さい。
見た目で分かる危ないエリアの見分け方は、
- お店や家の窓に格子がある(入られないようにしているため)
- 道路にゴミ(時には注射針!)が多い
- 落書きが多い
- 人気が少ない
- 停まっている車がボロい
しまった!と思ったら、すぐに人のたくさんいる方へ移動して下さいね。
ではランキングに戻ります。
10位から1位の危険都市
10位:コロラド州デンバー
人口:755,412人
犯罪率:1000人あたり42.9件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.5
生活の質:6.5
デンバーはコロラド州の中北部、シカゴとサンフランシスコのほぼ中間にある州都です。
犯罪率は全体的に少し改善していますが、暴力犯罪は依然として課題として残っています。
犯罪で使用される銃の押収件数が増加しており、2023年には2,056の銃が押収されました、これは2014年の約2倍です。
9位:サウス・カロライナ州マートルビーチ
人口:54,075人
犯罪率:1000人あたり49.77件
注目すべき犯罪:財産犯罪
総合スコア:6.4
生活の質:5.5
マートルビーチは、サウス・カロライナ州大西洋岸に位置する都市で、60マイルにわたってビーチが連なるリゾート地です。
財産犯罪(1000人あたり36.66件)が深刻で、窃盗、車両盗難、侵入窃盗などが含まれます。
中央部は特に犯罪が多く、サウス・カロライナ州で5番目に危険な都市と言われています。
8位:ミズーリ州カンザスシティ
人口:509,297人
犯罪率:1000人あたり63.18件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:6.4
生活の質:6.1
カンザスシティは、ミズーリ州西部に位置し、カンザス川がミズーリ川と合流する地点が中心です。
暴力犯罪(1000人あたり14.83件)が多発しており、特に加重暴行が目立っています。
ギャングがはびこった歴史がある町で、貧困率も問題となっています。
7位:オハイオ州クリーブランド
人口:361,607人
犯罪率:1000人あたり59.91件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.5
生活の質:5.8
クリーブランドは、オハイオ州北東部、エリー湖の南岸に位置しています。
暴力犯罪の発生率(1000人あたり16.27件)が高く、特に加重暴行が住民の生活に大きな影響を与えています。
貧困率が30%を超え、最も貧しい大都市と言われています。
6位:ルイジアナ州ニューオーリンズ
人口:369,749人
犯罪率:1000人あたり60.98件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.5
生活の質:5.8
ニューオーリンズは、ルイジアナ州のメキシコ湾の近く、ミシシッピ川の川沿いにあります。
豊かな文化と活気ある生活で有名ですが、暴力犯罪、特に加重暴行は大きな問題です。
暴力犯罪率は1000人あたり14.46 件で、全国平均よりもはるかに高くなっています。
5位:アーカンソー州リトルロック
人口:202,864人
犯罪率:1000人あたり72.08件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:6.4
生活の質:5.8
リトルロックは、アーカンソー州の州都で、州の中央部に位置しています。
暴力犯罪、特に加重暴行が多く(暴力犯罪率は1000人あたり 18.25件)、住民の安全に大きな影響を与えています。
人口規模の割に、犯罪率は大都市に匹敵します。
4位:アラバマ州バーミングハム
人口:196,910人
犯罪率:1000人あたり59.78件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.5
生活の質:6.4
バーミングハムは、アラバマ州の中央に位置します。
暴力犯罪率(1000人あたり16.94件)が高く、特に加重暴行が多いことで知られています。
経済格差が大きく、それが犯罪率の上昇に繋がっています。
3位:ミシガン州デトロイト
人口:620,376人
犯罪率:1000人あたり66.09件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.0
生活の質:5.8
デトロイトは、ミシガン州の南西部にあり、エリー湖とヒューロン湖に挟まれ、カナダに接しています。
暴力犯罪率は1000人あたり20.59件と非常に高く、特に加重暴行と強盗が蔓延しています。
経済的な困難と人口減少が高い犯罪率の一因となっています。
2位:ミズーリ州セントルイス
人口:286,578人
犯罪率:1000人あたり87.10件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.9
生活の質:5.6
セントルイスは、ミズーリ州東部、ミシシッピ川とミズーリ川の合流点に位置しています。
暴力犯罪率は1000人あたり14.70件で、暴力犯罪の大半を占める重大暴行事件が多発しています。
犯罪率を抑えるために、犯罪削減戦略と地域警察活動を実施する取り組みが進められています。
1位:テネシー州メンフィス
人口:621,056人
犯罪率:1000人あたり97.64件
注目すべき犯罪:加重暴行
総合スコア:5.8
生活の質:5.2
メンフィスは、テネシー州西端に位置しています。
国内で最も暴力犯罪率が高い都市のひとつです(1000人あたり24.37件)。
犯罪率の高さは経済的な機会から日常の安全まで、住民の生活に影響を及ぼし続けています。
まとめ
アメリカで治安の悪い都市ランキング20【2024年】 危険地域はどこ?、いかがでしたでしょうか。
1位 | テネシー州 メンフィス | 2位 | ミズーリ州 セントルイス |
---|---|---|---|
3位 | ミシガン州 デトロイト | 4位 | アラバマ州 バーミングハム |
5位 | アーカンソー州 リトルロック | 6位 | ルイジアナ州 ニューオーリンズ |
7位 | オハイオ州 クリーブランド | 8位 | ミズーリ州 カンザスシティ |
9位 | サウス・カロライナ州 マートルビーチ | 10位 | コロラド州 デンバー |
11位 | ミネソタ州 ミネアポリス | 12位 | ウィスコンシン州 ミルウォーキー |
13位 | ユタ州 ソルトレイクシティ | 14位 | ミズーリ州 スプリングフィールド |
15位 | オレゴン州 ポートランド | 16位 | テネシー州 チャタヌーガ |
17位 | ペンシルベニア州 フィラデルフィア | 18位 | オハイオ州 デイトン |
19位 | テキサス州 ヒューストン | 20位 | カリフォルニア州 サンフランシスコ |
という結果でした。
これらの都市に旅行する際は、危ないエリアの見分け方を参考に、安全な旅をして下さい^^
さて、私の住んでいたベイエリアの近く、サンフランシスコにも有名な危ないエリアがありました。
テンダーロイン地区というのですが、危ないエリアにある通りの、見た目にも危ないところです。
もちろん歩いて行ったことはないですが、車で通る時も、しっかり鍵を締めて通ります。
信号で止まった時に怖いので。
でも危ないエリアに近付かなければ、アメリカも結構安全ですよ。
住み分けがしっかり出来ているのがアメリカです。
もちろん銃乱射されたら、ダメですけど…ってワラエナイ。