セントパトリックデーとは?なぜ緑色を身につけてないとツネられる?

セント・パトリックス・デーはアイルランド発祥の祝日、3月17日に行われます。
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんね。

私はアメリカに来て初めて知りましたが、緑色を身につけてないと、ツネられちゃうんですよ!

えー、何なの、それ?

ですよねー。

この記事では、

  • セント・パトリック・デーはクリスマスより盛り上がる!
  • なぜ緑なの?
  • 緑色に染まった世界!
  • ツネられるのは妖精の仕業!
  • 世界のパレードと日本のパレード日程

をご紹介します。
ハリーポッターに出てきた、アイルランドの妖精、レプラコーンも登場しますよ。

目次

セント・パトリック・デーとは?

セント・パトリック・デー(St.Patrick’s day)は、アイルランドにキリスト教を広めた守護聖人、セント・パトリック(聖パトリック)の命日です。

聖パトリックはWikipediaによると…

パトリキウス(ラテン語: Patricius, 387年? – 461年3月17日)、聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めた司教(主教)。カトリック教会・聖公会・ルーテル教会・正教会で聖人。「アイルランドの使徒」と呼ばれた。アイルランドの守護聖人。

しばしば英語名で聖パトリック (Saint Patrick) とも呼ばれる。パトリキイとも。アイルランド語ではPádraigと綴り、ポーリクなどと発音する。

パトリキウス – Wikipedia

パトリキウスが本来の発音のようですが、英語名が広まっているようですね。

セント・パトリック・デーは3月の17日、アイルランド最大のお祭りで、この日は祝日です。
アイルランドでは、クリスマスよりも盛り上がるというからビックリですね。

アイルランド移民の多いアメリカや、ヨーロッパでもこの日をお祝いしますが、お休みではありません。
(在米の私は、ちょっとガッカリ。)

この日が近付くと、アイルランドの町はシャムロック(クローバーに似てるけど、三つ葉の植物)と緑のデコレーションで飾られます。

セント・パトリック・デーはなぜ緑?2つの理由

セント・パトリック・デーのシンボルカラーが緑色なのには、2つの理由があります。

  1. シャムロック
  2. ナショナルカラー

一つずつ見ていきましょう。

緑色のシャムロック

1つ目の理由、聖パトリックのシンボルが、緑色のシャムロックだったから。

伝説によると、彼は布教の際、このシャムロックを手に、キリスト教の教義である「三位一体」を説いたのだそうです。
シャムロックの葉が3つに分かれているのを利用したのですね。

アイルランドの教会にある聖パトリックを描いたステンドグラス。↑
確かに手に持っています。

シャムロックはケルト人にとって神聖な植物でもあったので、人々は聖パトリックの話に感激しました。
そしてキリスト教がさらに広まったという訳です。

ちなみにこのシャムロック、アイルランドの国花にもなっています。

アイルランドのナショナルカラー

2つ目の理由、アイルランドのナショナルカラーが緑色だからです。

Ireland from space edit

アイルランドの別名は「エメラルドグリーン島
緑豊かな国なのです。(上の画像は衛星写真です。)

緑色に染まる世界

セント・パトリック・デーには、世界が緑色に染まります。

まずアメリカ
アメリカはセント・パトリック・デーが大好き。
ホワイトハウスの噴水や、シカゴ・リバーを緑色に染めています。


派手好きのアメリカ人らしいですね!

カナダのナイアガラの滝も、緑色に染まりました。

イタリアのコロッセオも緑色です!

日本も負けていません。
伊勢市の大鳥居が緑色です。

アイルランドパブに行けば、こんなビールも飲めますよ。

緑が綺麗〜!味は変わらないそうです。

アメリカのマクドナルドでは、2月半ばには毎年、シャムロックシェイクが発売になります。
1970年から始まり、2020年には50周年を記念して、オレオ・シャムロック・マックフラッフィーが発売になりました。

Todd Van Hoosear, CC BY-SA 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0>, via Wikimedia Commons

緑色はミントで、生クリームをトッピングしたミント味のミルクシェークです。
オレオ・シャムロック・マックフラッフィーは、そのシェークに砕いたオレオを混ぜたものでした。

MAKI

爽やかで美味しそう〜!

またこの日は、何でも良いので、緑色の物を身につける習慣があります。
そして緑色が衣服のどこにもなかったら、ツネって良いことになっています!

だから子供達は皆、必死で緑色の入った服を探して着ます。
だって、ツネられたくないですものね?

どうしてツネられるの?

レプラコーン(Leprechaun)という妖精の名前を聞いたことがありますか?

ハリーポッターのお話にも登場したことがある、緑色の帽子を被り、緑色の服を着た、金貨大好きの小人のような妖精です。

このレプラコーンは、いたずらが大好き
緑色の物を身につけていないとツネる、という伝説があり、そこから来ているという話です。

アメリカの小学校では、セント・パトリック・デーにはこのレプラコーンを捕まえるための罠を作る宿題が出ます。

MAKI

私の娘もダンボールで落とし穴を作りました
捕まりませんでしたが、レプラコーンが落としたチョコの金貨が入っていました(先生、ありがとー^^)

どうですか?
セント・パトリック・デーのお祭り、参加してみたくなりませんか?

伝統的なお祝いの仕方は、シャムロックを身につけ、ミサに行く、というもの。

でも今はなんと言っても、フェスティバル

当日は、各都市で大きなパレードも行われます。

パレードを観に行こう!

世界中でセント・パトリック・デーをお祝いするイベントが行われています。
特にパレードは盛況です。

アイルランド

アイルランドの首都ダブリンでは、数日に渡って『セント・パトリックス・フェスティバル(St. Patrick’s Festival)』が開催されています。

最終日のパレードが最大の見せ場です。

2023年のイベントは?

今年は3月16日から19日に行われます!

アメリカ

アメリカでは、シカゴ、サバンナ(ジョージア州)、ボストン、ワシントンDC、ニューオリンズ、フィラデルフィア、カンザスシティ、サンフランシスコ、ヒューストン、ロサンゼルスなど各地でパレードが行われています。

中でも、ニューヨークの『セント・パトリックス・デイ・パレード(St. Patrick’s Day Parade)』が一番古く、1762年から続いています。

2022年のイベントは?

今年は3月17日の午前11時から行われます!

カナダ

カナダでは、モントリオールの『セント・パトリックス・パレード(St. Patrick’s Parade)』が有名です。

2023年のイベントは?

今年は3月19日の12時から行われます!

イギリス

イギリスのバーミンガムでは、『セント・パトリックス・デー・パレード(St. Patrick’s Day Parade)』が正午から2時まで行われます。
60のフロートと1000人以上の行進者が参加します。
ハイライトは、バクパイプ奏者によるパフォーマンスです。

2023年のイベントは?

まだ発表がありません。

オーストラリア

オーストラリアのシドニーでは、『セント・パトリックス・デー・パレード(St. Patrick’s Day Parade)』が毎年、大規模に行われています。

2022年のイベントは?

今年も3月16日から19日に行われます!

海外じゃ、簡単に行けませんね…。
大丈夫です、最近では、日本でもパレードをやっています。

日本

東京

最も有名なのが、アジア最大規模と言われている、表参道で開催されている『セント・パトリックス・デー・パレード東京』です。

緑色に飾られた約1500人がパレードします。

2023年のイベントは?

今年は4年振りに、3月12日の午後1時から行われます!

横浜

セントパトリックデー・パレード横浜元町は、パイプバンド、軍楽隊、アイリッシュダンサーやミュージシャンなど約300人が、元町商店街をパレードします。

2023年のイベントは?

今年も4月30日に行われます!

福岡

セント・パトリックス・デー パレードin福岡を通して、福岡とアイルランドの文化交流を行っています。
参加者は緑色のものを身につけてパレードに参加です。

2023年のイベントは?

今年は4年振りに、3月12日に行われます!

松江

アイリッシュ・フェスティバル in Matsueでセント・パトリックス・デイ・パレードが行われます。

2023年のイベントは?

今年は3月12日に行われます!

他にも、名古屋、沖縄、大阪、熊本、岡山、福井などでも行われているようです。
地元の方は、ぜひリサーチしてみて下さいね!

まとめ

セント・パトリック・デーについて、いかがでしたでしょうか?

  • セント・パトリック・デーは、3月の17日に行われる、アイルランド最大のお祭り
  • セント・パトリック・デーが緑色なのは、シンボルがシャムロックだから
  • そして、アイルランドのナショナルカラーが緑色だから
  • また、緑色の物を身につける習慣があり、してないとツネられる!
  • セントパトリックデーにはパレードを観に行こう!

でした^^

宗教的なお祭りというよりも、皆で緑に染まって騒いじゃお〜!という印象なのが楽しいです。

私もこの日は、忘れないように緑の物を身につけてます。
おかげで、ツネられたことは、まだありません!

パレードはまだ観たことないですが、サンフランシスコでもあるので、ぜひ行ってみたいです。

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