猫2匹をシェルターから引き取り、飼っています。
2〜3週間おきに可愛い愛猫のご飯&スナック、猫砂を買いに近所のペットショップへ。
アメリカでいちばん大きなペットショップのチェーン店は、ペットスマート(PetSmart)と言います。
2番がペトコ(Petco)ですが、私は両店のメンバーに登録をしています。
日本とアメリカのペットショップで最も違うのは、売られている動物です。
2019年、カリフォルニア州はアメリカで初めて、保護動物以外の販売を禁止する州法が施行されました!
この記事では、アメリカのペットショップ事情に迫る、
- ペットスマート訪問を写真で体験!
- 保護動物以外の販売を禁止
- ブリーダーとパピーミルの違い
- ペットショップとパピーミルQ&A
をご紹介します。
米最大手のペットスマートはどんなお店?
2019年3月現在で、ペットスマートの店舗数は全米で約1,656。
2009年から519店舗も増えているペットショップ業界1位のチェーン店です。
どんなお店なのか?
- 動物病院やホテルが併設されているところも
- 店内の様子
- 売られている動物達
- 売られていない動物達
写真と一緒にご紹介します。
動物病院やホテルが併設されているところも
ペットスマートの看板からスタートです。
モールに入っているところもありますが、ここは独立の店舗です。
駐車場も広めに取ってあり、犬をペットにしている方は、一緒に連れて来ている方が多いです。
そのせいで以前は犬のフンが落ちていることがありました^^;
今はケアされているのか、ありません。
店名の看板の下に「Banfield」とあるのが分かるでしょうか?
これはペットスマートの中にある動物病院の名前です。
ペットスマートでは、動物病院やペット用のホテルが併設されているところが多くあります。
動物病院は普通、週末はお休みですが、ペットスマート併設の病院は土日もやっているのが便利です。
予約もオンラインで出来ます^^
ペット用品を始め、ペットのためのものは全部揃えてある!というお店です。
店内の様子
入るとすぐにレジがあります。
複数ありますが、手前の1つか2つしか使われているのを見たことがありません。
犬用のオモチャが、レジの横にたくさんあります。
連れて来ているワンちゃんに、つい買ってあげたくなるのを狙っているのでしょうか?^^
売り場の半分(左側)が犬用のグッズです。
猫用はその半分くらいで、右側の奥にあります。
(cat とあるのが見えるでしょうか?)
右側手前は、その他ペット用グッズと動物(ペット)の販売です。
いちばん奥にある水色の壁の向こうが動物病院になっています。
売られているペット達
アメリカで人気のペット順にご紹介します。
詳しいランキングはこちら、最後の章です↓
魚(淡水魚・海水魚)
人気1位:淡水魚、8位:海水魚、お魚コーナーです。
いろいろな種類の魚が揃っています。
欲しい魚が決まったら、店員さんに頼んで掬ってもらいます。
娘が幼稚園の時に、金魚を買って寄付したことがあります。
翌日には「死んじゃった」と先生に言われてショックでした…。
水の取り替えが重要なんですよね、詳しく説明すべきでした。
お魚用のグッズ、餌、水槽、オーナメントもたくさんあります。
毎回気になっている、コップに入ったお魚達。
この形で売られているのですが、これでどれくらい生きられるのか、水は入れ替えているのか、淋しくないのか、といろいろ気になります^^;
小型動物
人気4位の小型動物です。
ハムスターやモルモット、ラットがいます。
この日は皆、巣の中で丸くなっていました。
餌やケージなどグッズも充実しています。
鳥
人気5位の鳥です。
インコが多いかな?
餌、鳥籠、もちろん売っています。
爬虫類
人気6位の爬虫類…水槽の上に写真があるので分かるかと思いますが、トカゲを売っています。
ここには居ませんでしたが、別の店ではヘビやカメが売られていました。
んん?人気上位の犬や猫は??
売られていない動物達
人気2位の猫、3位の犬は、ペットスマートでは売られていません。
第2の大手チェーン、ペトコでも同じです。
両店舗(&大手チェーン)では、犬や猫はシェルターからの保護動物をアダプション(里親譲渡)する場を提供しているのみです。
ペットスマートのこの店舗では、猫はいつもいます。
行く度にいる猫が違いますが、それは引き取られたのか、シェルターの猫と入れ替えているのかは不明です。
引き取る際の費用は100ドルくらいで、これには健康のチェック、避妊&去勢手術、予防接種とマイクロチップ埋め込み代が含まれています。
犬はいつもはいませんが、週末によくアダプションフェア(里親譲渡会)が開かれ、数匹のワンちゃんが来ています。
猫と犬の違いは多分、世話の大変さかな?と思います。
(犬は散歩が必須なので、お店に長く置いておけない…。)
日本のペットショップでは、子犬と子猫の販売がメイン、という感じですから、随分違いますね。
でもこれ、お店が大手チェーン店で、しかも場所がカリフォルニアというのが大きな理由のひとつです。
次で2019年から始まった州法のお話をします。
カリフォルニアの州法で保護動物以外の販売が禁止に
2019年1月1日から、カリフォルニア州のペットショップでは保護動物以外の販売を禁止する州法が施行されています。
これはアメリカで初めてのことです。
新しいカリフォルニア州法AB485では、シェルターで保護されている犬、猫、ウサギだけを扱うことが決められています。
目的は、非人道的な環境で大量繁殖をするパピーミル(子犬工場)やキトンミル(子猫工場)からの需要を減らすためです。
店は、どこで入手された動物か?を避妊&去勢手術の文書と一緒に保管し、ケージの近くに掲示しなくてはなりません。
違反していることが判明した場合、500ドルの罰金が課せられます。
この法に反対している人は、これでは買い手が望む種類を選べなくなってしまう、と非難しています。
しかしブリーダーから直接購入する、という手段は残っています。
参考:California Pet Stores Can No Longer Use ‘Puppy Mills,’ According to a New Law
ブリーダーとパピーミルの違いは?
アメリカでブリーダーであると宣言しているウェブサイトの多くは、偽装したパピーミルです。
信頼できるブリーダーに見せかけるため、豪華なサイトを作り、自分たちの犬ではないビデオや写真を送ってきます。
両者の違いは、簡単に言うと、
ブリーダー:血統を考え、健康な動物を繁殖している
パピーミル:人気の犬種を劣悪な環境で無理に繁殖している
となります。
特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
パピーミル、聞けば聞くほど酷いですね。
保護動物を選ばないなら、絶対にブリーダーを選んで欲しいです。
参考:Puppy Mill or Professional Dog Breeder: How to tell the difference?
ペットショップとパピーミルについて、気になったことをQ&Aにまとめました。
ペットショップとパピーミルQ&A
カリフォルニアの州法のような法を作る州が、これから増えてくると思います。
パピーミルやキトンミルがどんどん閉鎖される状況になることを願います。
まとめ
アメリカのペットショップを全力レビュー!禁止法も含めて見ていこう、いかがでしたでしょうか。
- アメリカ最大手のペットショップチェーン店、ペットスマート紹介
- 動物病院やホテルが併設されているところもある
- 売り場の半分は犬用アイテム
- 売られている動物は、魚、小型動物、鳥、爬虫類
- 犬と猫は保護動物の里親譲渡を提供する場
- カリフォルニアのペットショップは州法で保護動物以外の販売を禁止されている
- 目的はパピーミルやキトンミルを減らすこと
- ブリーダーと違い、パピーミルは動物にとって地獄
- パピーミルから子犬を買わないようにしよう!
でした。
私の友人は、他州ですが、パピーミルで繁殖用にされていたメスのレトリバーを引き取り育てていました。
とても優しい性格の犬で、皆から愛されていましたが、それまでの環境が劣悪だったため、体のあちこちが悪く、数年でお空に帰ってしまいました。
最期を友人の家で楽しく過ごせたのは良かったですが、役に立たなくなったからと捨てたパピーミルには、怒りしかありません。
安心できる家を出来るだけ多くの動物達へと、願っています。