アメリカバイソンは北米にいる野牛で、バッファローとも呼ばれています。
絶滅危惧種に指定されていたこともありますが、今ではスーパーでバッファロー肉を買うこともできます。
保護されていたのに、食べても良いの?
保護区にいるバイソンはダメですが、食用バイソンは牧場で飼育されているのでオーケーです!
でもバイソンってゴツそうだし…美味しいのかな?
うん、こんな↑ですし…そう思いますよね〜。
バイソンはネイティブ・アメリカンの大切な食料だったこともあり、数が戻ったのなら食べたい!と思わせるものがあったようです。
この記事では、
- バッファロー肉は牛肉より良い?
- 価格をお店で比較してみた!
- 実際に調理して食べた感想!
- 美味しいレストランとお料理!
- ビーファロー肉って何?
をご紹介します!
バッファロー肉の味と匂い
何はともあれ、まずは味、そして匂い。
アメリカでバッファロー肉を食べた人の感想を集めてみました。
バッファロー肉は、牛肉よりも
- 低脂肪
- 低カロリー
- 低コレステロール
なのです!
↑バイソン肉のバラエティパック。
脂分少なめで、あっさりしていそうです。
もっと聞いてみましょう。
野牛という牛の仲間ですから、牛肉と比べるのは当然ですね。
比較した意見をまとめると、
- 甘みがある
- あっさりして脂っこくない
- 多少、臭みがあるが、狩猟動物ほどではない
- 歯応えがある
という感じでしょうか。
日本人の方がバイソンステーキを作っている動画をご紹介します。
焚き火フライパンで…これは美味しそうです。
バッファロー肉に豊富に含まれるリノール酸(CLA)は、人間や動物の癌細胞の成長を抑制する働きがあります!
うーん、でも高いんですね。
次はどのくらい高いのか、見てみましょう。
バッファロー肉のお値段と買えるお店
パウンドいくら?と検索したところ、次のような答えがありました。
バッファローのひき肉は、牛肉の赤身よりもはるかに高いです。
1パウンド6.25ドルの牛肉に対して、13.50ドルします。
オンラインで購入したストリップステーキは、地元の店で売っているビーフステーキの3倍です。
テンダーロインは、ほぼ同じ価格でした。
倍から3倍?
でも部位によっては同じくらいなんですね。
バッファロー肉をオンラインで買う場合のお値段を実際に比較してみましょう。
100%牧草飼育のアメリカバイソン最大流通業者の1つです。
ウィスコンシン州にある家族経営の牧場で、600を超えるバイソンが1200エーカーの広さで育てられています。
- バイソンプライムリブロースト(3-3.5 lb):$129.95
- バイソンテンダーロイン(3-3.5 lb):$159.95
レビューによれば、ここの価格設定はリーズナブルだそうです。
ネブラスカ州で夫婦経営の牧場です。
人道的な牧草飼育を行い、肉を乾燥熟成させています。
- バイソンプライムリブロースト(4 lb):$159.00
- バイソンテンダーロイン(3.5 lb):$179.00
レビューによれば、価格設定は他とほぼ同じだそうです。
では牛肉はどうでしょう?
比較しやすいように、まずプライムリブローストが買えるお店を探してみました。
最高級のプライムリブをオンラインで、を売りにしているサイトです。
- ビーフプライムリブロースト(3.5-4 lb):$89.95
?!安い、安いですね。
バッファロー(バイソン)肉は同じ量で$130は超えていたのに。
テンダーロインはどうでしょう?
ニューヨークのお肉屋さん、だそうです。
- ビーフテンダーロイン(3.25 lb):$120.00
比較のバッファロー肉より量が少ないですが、バッファローの$150より安いですね。
ただこのお店、和牛神戸ビーフスタイルのテンダーロインも売っていまして、そちらは3.5 lbで$325でした。
高っ、やはり和牛最高?^^:
総じて、牛肉の種類にもよりますが、バッファロー肉の方が牛肉より高め、ということは言えそうです。
ちなみに、オンラインではAmazon.comでも売られています。
またWhole Foodsなどのスーパーや、肉専門店にもあることが多いです。
私が普段利用しているスーパーのひとつがWhole Foodsなので、実際に購入して食べてみました!
次でご紹介します。
実際に食べてみた感想
購入した肉はこちらです↓
本当はステーキにしたかったのですが、売ってなかったので、パックになっているひき肉を買いました。
これで10ドルくらいでした。
1パウンドで10ドルですから、前のお値段にあった回答、
1パウンド6.25ドルの牛肉に対して、13.50ドルします。
より、安いですね。
裏面はこちら、栄養成分表示です↓
アメリカのフードデータによると、牛ひき肉の4oz. 当たり、
カロリーが375カロリー、脂肪(Fat)が33.9g、コレステロールが88.1g
ですから、バイソン肉の
カロリーが190カロリー、脂肪(Fat)が11g、コレステロールが50g
はかなり低く、低カロリー・低脂肪・低コレステロールは本当でした。
また横に書いてある、
というのもオールナチュラルで良いですね!^^
お肉をボールにあけてみました↓
パックで酸化していないためか、かなり赤いです。
バイソン肉のハンバーグで検索したレシピに従い、パン粉、卵、生姜、ニンニク、ウスターソースを混ぜてみました↓
まとまりやすく、色が赤くて綺麗、という印象です。
小さく丸めて、焼いてみました↓
牛肉のハンバーグと違うなと思ったのは、脂がにじみ出てこないこと!
最初に少しサラダ油を敷いていますが、牛肉だと後から肉から脂が出てくるのに、バイソンはほとんど出てきません。
余りに出てこないので、足りなくなって焦げ付きそうになりました^^;
↑これは後からサラダ油を足しました。
出来ました。付け合わせがなく、素っ気なくてスミマセン↓
まずはお肉だけで1口。
玉ねぎが入っていないせいか、とても肉!!という味です。
でも獣臭いとか、そういうのはナイです。
ちょっと硬い…?でもこれ、火の通りが分からず、ちょっと長めにしてしまったせいかも知れません。
肉がしっかりしている印象です。
残りは中濃ソースをかけて食べました。
玉ねぎを入れて作っていたら、牛肉と分からないかも?
脂身が少ないせいか、あっさりしていて、とにかく肉!!
イメージとしては、アメリカのハンバーガーに入っている肉、です。
あ、レシピがそうだから当然かな。
結論!
悪くないです。
ただ、調理法にかなり影響されそうな気がします。
脂が少ないのは体には良いですが、やっぱり脂って美味しいですからね。
機会があったら、今度はステーキに挑戦したいです^^ →追記)食べました!
ステーキ肉を見付けたので、買ってきました。
こんな感じでパックされていました。
お値段は13ドルくらい。
牛肉が同じようなパックで8ドルだったので、やはりお高めです。
見た目は牛肉と変わりません。
叩いて塩胡椒をして、牛肉と同じようにバターとサラダオイルでジュー。
出来ました。ピントが呆けてしまってすみませんっ。
感想は?
脂分が少ないので、牛肉よりアッサリしています。
その分、肉がギュッと詰まっている感じ。
でも臭みもないし、ほとんど牛肉と変わりません!
結論!
ひき肉よりもステーキの方が違和感なく、美味しくいただけました。
オススメです!
日本でも買えるかしら?
あるいはレストランとか?
調べてみましたが、まだ日本では買ったり、食べられるところは無いようですね。
という訳で、ぜひアメリカに来て、食べてみて下さい!
次はバッファロー肉が食べられるお店とお料理を紹介します。
バッファロー肉のレストランとお料理
料理は牛肉とほぼ同じです。
ただ全米バイソン協会によれば、
調理のし過ぎに注意して下さい
だそうで、火を入れすぎると硬くなってしまうそうです。
こちら、サーロインをバーベキューする動画ですが、ビールに一晩漬けて(臭み取り&柔らかくするため?)からバーベキューコンロで焼いています。
下準備があれば、じっくり焼いても(1時間くらい焼いてます)オーケーなんですね^^
次はバッファロー肉を楽しめるレストランとお料理の紹介です。
バッファロー(バイソン)肉料理のあるレストラン
- TED’S MONTANA GRILL(東海岸にあるチェーン店)
- RICHARDS(マサチューセッツ)
- LOCAL(ワイオミング)
- TOCABE(コロラド)
TED’S MONTANA GRILL
チェーン店で、コロラド、コネティカット、デラウェア、フロリダ、ジョージア、イリノイ、インディアナ、ケンタッキー、マサチューセッツ、メリーランド、モンタナ、ノースカロライナ、ニューヨーク、オハイオ、テネシー、ヴァージニア州、主に東海岸に50近いお店があります。
↑バイソンのフィレ。
フィレは8oz(約227g)で$35です。
ニューヨークステーキ(11ozで$32)とリブアイ(14ozで$36)もあります。
ビーフもメニューにありますが、バイソンの方が高めです。
↑バーガーはバイソンかビーフを選べます。
バイソンの方が2ドル高い設定です。
例えばチーズバーガーだと、ビーフは$14、バイソンは$16。
RICHARDS
マサチューセッツ州ケンブリッジにあるレストランです。
↑グリルしたお肉が美味しそう!
これで$27です。
LOCAL
ワイオミング州ジャクソンにあるレストランです。
↑バッファローの前菜。
$38です。
TOCABE
コロラド州デンバーにあるアメリカインディアン料理のレストランです。
↑人気メニューのバイソンリブ。
$12.85です。
バッファロー(バイソン)肉お料理のイメージが伝わったでしょうか?^^
西海岸にはステーキを食べられるお店はあまり無いようで、残念でした。
最後に、バイソンと牛の間に生まれたビーファローをご紹介します。
バイソンと家畜牛の子:ビーファロー
ビーファロー(beefalo)はバイソンと家畜牛の交配種(beef + buffalo)で、耐病性と低脂肪肉のために作られたハイブリッド牛です。
バイソン肉とビーファロー肉の違いという記事によると、ビーファローは、
- 様々な環境に適応できる
- バイソンより多様な草を食べることができる
- 健康で、扱いやすい
- 成長が早く、屠殺するまでの時間が短い
というメリットがあります。
またバイソン肉と比較してビーファロー肉は、
- 低脂肪
- 低カロリー
- 低コレステロール
だそうです。
牛肉の上をいくバイソン肉の更に上?!
お味の方は、両方を飼育した農場主曰く、
バイソン肉との違いは判別できなかった
とのこと。
気になるのはお値段ですが、バイソン肉よりも安価、牛肉だとポンドあたり1ドル高、だそうで、まさにバイソンと牛の間でした。
売られているところは未だ数が少ないのか、かなり限定されているようで、Amazon.comにはありませんでした。
まとめ
バッファロー(アメリカバイソン)の肉を大特集!味は?料理は?、いかがでしたでしょうか。
- バッファロー肉は、牛肉よりも低脂肪・低カロリー・低コレステロール
- 牛肉より甘みがあり、あっさりして脂っこくない、多少臭みがあり、歯応えがある
- 価格は牛肉より高め、でも健康に良い
- 調理は素早く、高温で
- 東海岸にはチェーン店もある
- 牛とバイソンの交配種ビーファローは、バッファローの上をいくヘルシーさ
- でもあまり流通していない
でした。
良いレストランで食べたら、バッファロー肉は実に美味しそうですね。
調べながら写真を見ていたら、もうヨダレだらだらでした^^;
カリフォルニアにはお店が少なそうで残念です。
あとビーファローというのは、初めて聞きました。
流通が増えたら、こちらも食べてみたいです^^
バイソンとバッファローの違いや生態については、こちらの記事で詳しく書いています↓
バイソンに会える日本の動物園リストも載せています、興味のある方はぜひ^^