アメリカの虫歯治療費は凄く高い!ポイントは歯医者に行かない事!?

国民皆保険制度がないアメリカの医療費の高さは、日本でも有名かと思います。

それはもちろん、虫歯をはじめとする歯の治療でも例外ではなく、保険があっても高い!です。

どんなに高いか、アメリカであらゆる歯の治療を行ってきた私が、ズバリお話ししちゃいます。

そしてこんなアメリカは、虫歯予防にとても熱心!(だって治療したくないもんね!)

私も夫も、恥ずかしながら虫歯は多い(治療済み)のですが、アメリカで生まれた高校生になる娘は、虫歯が一本もありません

この記事では、

  • 虫歯の治療費の高さを公開!
  • アメリカの虫歯予防を3つ紹介

いたします。

目次

アメリカでの治療費の高さにはビックリする

アメリカの歯医者は高いと、渡米前から聞き、戦々恐々としていました。
渡米して実際行き、見積もりを見たら…

MAKI

!?

本当に泣きたくなるほど高かったです(TT)

最近も、約10年振りくらいで虫歯の治療をしたのですが、虫歯5本の治療(多さの理由はまとめの最後に書いてます)、内訳は詰め物2本とクラウン3本で、1200ドル以上払いました。

えっと、今、1ドルは110円くらいでしょうか。

1200ドル=13万1148円

あー、計算したくなかった…。
13万ですよ、13万。

4ヶ月くらいかけて、3回に分けて払ったので、何とか払えましたけど。

あ、これ保険効いてます。
無かったら2〜3倍になると思われます。

アメリカの虫歯治療の費用はこんな感じ

地域・歯科医、保険の契約内容によるので、だいたいですが。

虫歯

詰め物ですね。(虫歯の大きさによっても変わります。)
保険があれば100〜ドル、無ければ300〜ドル

ルートカナル

根幹治療(神経を抜く治療)です。
こちらになると、保険無しで1000〜1500ドル、保険があれば600〜ドル
ルートカナルは専門医に任されることも多く、その場合は2000〜ドルもザラです。

アメリカの歯科技術は、日本の数十年先を行っていると言われ、特にルートカナルの成功率は90%を超えているそうです。
その分、治療費が高くなってしまうのは、仕方ないのかなー、と思います。

私は日本でやった根管治療が2本、アメリカでダメ出しされて(痛くなってしまい)、やり直ししました。

クラウン

ルートカナルを行ったり、虫歯がひどかった場合は、この治療(被せ物)が必要になります。
クラウン1本で保険があれば350〜ドル、無ければ900〜ドル

日本でももう無いのかな?アメリカでは銀歯はまず使われません。
レジンかセラミックです。
白さが大事!なのでしょうね。

クラウン

私が最近作ったクラウン、なんてハイテク!と感動したのですが、歯科医で3Dプリンターで作りました!
30分で出来ちゃうんですね。
型を取るのも、口の中にゴムみたいのを入れるのではなく、コンピュータだし…。
これでお値段もお手頃だとさらに嬉しいのですけどね^^;;

虫歯治療はこの3つが主ですが、他の治療も私の体験からご紹介しますね。

インプラント

人口歯です。
抜歯とコア埋め込みで保険有りで4000〜ドル
これ、私の場合です。
保険無しでももっと安かったという話も聞くので、相場はどうなんだろう??と思います。

クラウン取り付けには、保険有りで750〜ドル、無ければ1700〜ドル
これも私の場合です。
いやあ、インプラント、高かったなあ^^;;

歯科矯正

保険があれば〜4000ドル、無ければ〜7000ドル
これは娘の場合です。
リテーナーなど込み込みの値段で、3000ドルが保険で払われ、残りを分割で毎月支払っています。

保険があっても高いアメリカの歯科保険とは?

ちょっと見づらいですが、我が家の去年の歯科保(ある虫歯治療)の明細です。

歯科治療明細

一番右が我が家が支払った金額、その左が保険会社が支払った金額です。
隣にある90%とか、60%というのは、カバー率。
治療によって、カバー率が変わります。

アメリカの歯科保険は、1年間に保険会社がカバーしてくれる金額が決まっています。
それを使い切ってしまったら、後の治療は全て自腹です。

このカバーする金額は、保険会社のプランによって決まっています。

年が変わる前、来年はどのプランにしようかな〜?と契約する前に、

  1. 毎月、支払いを多めにする代わりに、カバー率を良くする
  2. 毎月、支払いは少なめ、カバー率は良くなくて良い

など、自分で選べるのがアメリカ流なのです。

歯の健康に自信があるなら、2を選べば良いので、ある意味、合理的かも知れませんね。

歯医者さんも心得ていて、保険のカバー範囲内で(優先度の高い歯から)治療をしてくれて、後は来年だね〜!と回してくれます。
また年末近くなると、カバーが残っている分、治しませんか?なんて営業メールが来たりとか^^;

MAKI

いやいや、でも歯医者は行かないのが一番!ですよね。

アメリカでは虫歯は予防するもの

私にとって、「歯医者は虫歯になったら行くところ」でした。
子供時代の思い出は、キュイーンと歯を削る音や、涙が出るほど痛い麻酔注射です。

でもアメリカでは、完全に「虫歯は予防するもの」です。

歯科検診が定着している

アメリカ人は、歯が生え始めると、小児歯科へ半年に一度の歯科検診に行くようになります。
我が家も小児科医に勧められて、娘は1歳3ヶ月から通うようになりました。

歯科定期検診

小児歯科は明るくて楽しい雰囲気で、最後にはオモチャをくれるお楽しみがあります。
娘の通っているところは、治療中、好きなアニメを観ることができます。

  1. 半年ごとのチェックなら、虫歯がもし出来ていてもすぐに治療ができます。
  2. ドクターは優しく、痛いことはしないし、アニメやオモチャという楽しみもあります。
  3. 歯医者への苦手意識が生まれません。
  4. 歯医者に通う、という習慣ができます。

その結果!虫歯予防に繋がります。

娘も乳歯が生えてからの半年ごとの小児歯科通い、欠かさず続けています。
そして虫歯ゼロです!!(ウラヤマシイ…)

歯科検診の習慣が付いた子供達は、大人になっても、もちろん通い続けます。

少し古い資料ですが、2014年のライオン株式会社の資料によると、

歯科医での定期健診受診回数、アメリカは直近一年間に「2回」が最多で34.9%、スウェーデンでは「1回」が最多で57.1%。一方で日本は「受けていない」が57.5%と最多に。

だそうです。

この資料によると、アメリカでは「受けていない」が35.1%だったので、約65%の人が歯科検診を習慣化しているということになります。

ちなみにアメリカでは、歯科保健に入っていれば、歯科検診は無料であることが多いです。

毎月高い保険料を払っているのだから、無料の歯科検診は、行かなきゃ損!ですよね。

デンタルフロスで歯間の歯石を除去

虫歯って、歯と歯の間にできるんですよね。
これは歯磨きではカバーできない、デンタルフロスが必要です。

大人も必須なのですが、お子さんにもオススメします。
小児歯科の先生にも、歯科検診で言われ、うちの娘も歯磨き開始とともに使い始めました。

お子さんは最初は嫌がるかもしれませんが、ガンバッテ使ってください。
きっと慣れますよ。

アメリカだとこんな楽しいのもあります↓

※写真はAmazon.comのものです、クリックでサイトに飛びます。

フロスが子供時代にあったら、私も今のように虫歯がなかったろうなーと思います。

水道水にフッ素を添加している

歯磨き粉に入っている成分、「フッ素」は虫歯予防で有名ですね。

アメリカでは、フッ素を水道水に入れて、虫歯予防しています。

えーっ、飲み水にってどうなの?と思いますが、厚生労働省によると、

水道水フロリデーションとは、むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなくむし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整するという自然を模倣した方法です。現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されており、安全性と効果については専門機関が保証しています。

だそうで、安全性と効果は保証され、アメリカではもう70年以上前から実施されているのです。

その成果は、

1945年に、米国ミシガン州のグランド・ラピッズ(Grand Rapids)ほか北米の3カ所において世界ではじめての水道水フロリデーションが開始されました。その10年後には、永久歯のむし歯を約50~70%予防するという結果があらためて確認されたのです。

という言葉からも、明らかですよね。

実は水道水フッ化物添加には、本当に大丈夫なの?という議論もあるのですが、フッ素を残すアメリカ流?の歯磨きの仕方もあります。

アメリカ流の歯磨きの仕方?!

歯の磨き方って、私の子供時代から比べると、いろいろ変化がありました。
(昔々は横磨きが正しい時代もありましたよね?^^;)

ここでは、今のアメリカ流?歯磨きの仕方をご紹介します。
ポイントはやはり、フッ素とデンタルフロスです!

  1. 電動歯ブラシを使おう!
    2分のタイマーがついていて、磨き終えるのも早いです^^
  2. 磨いた後は水で口をすすがない
    水ですすぐと、歯磨き粉のフッ素効果が薄れてしまいます。
    フッ素入りのマウスウォッシュか、マウスリンスですすぎます。
  3. デンタルフロスを使用する
    ブラッシングで除去されなかった歯垢を、1日の終わりには必ずキレイに。
  4. 舌もキレイにする
    口臭を防ぎます。
  5. 歯磨きは1日に2回まで
    磨き過ぎもよくないみたい??

日本と違う!というところ、これからそうなっていくのかな?というところ、いや、変わっていくでしょ、というところもありそうでしたね。

私も電動歯ブラシを今、使用していますが、力を入れて磨き過ぎてしまうようで、
「頑張りすぎないでね〜」
と定期検診で毎回、言われてます^^;

参考:
11 Mistakes To Avoid While Brushing Teeth

まとめ

アメリカの虫歯治療費は凄く高い!ポイントは歯医者に行かない事!?、いかがでしたでしょうか。

  • アメリカは虫歯治療費が高い、虫歯1本で100ドル越え、保険が無いと300ドル以上
  • 根管治療になると1000ドル以上、でも技術力も高い
  • アメリカの歯科保険は1年間にカバーしてくれる金額が決まっている、プランは自分で決められる
  • アメリカでは虫歯は予防するもの
  • 歯科検診が定着していて、歯が生え始めると、小児科医へ半年に一度に行くようになる
  • アメリカでは65%の人が歯科検診に行っている
  • デンタルフロスで歯間の歯石を除去するのがオススメ
  • アメリカの水道水にはフッ素が入っていて、虫歯予防をしている
  • また歯磨きでも、水で口をすすがず、歯磨き粉のフッ素を残すなどして虫歯予防が良い

でした。

さて、定期検診に通っているのに、どうして5本も虫歯になったの?と思われた方、いらっしゃるかと思います。

実は渡米以来ずっと通っていた歯科医が、昨年春に引退されまして。
昨年の秋から、新しい歯科医に通い始めたんですね。

引退されるというからには、まあ、お年を召した方だったのですが、本当に良い人だったんです。
しつこい営業とかもなくて…でも…腕はイマイチだったんですねー、今、思えば。

ずーっと何十年も虫歯無し!と言われて安心していたのですが、新しい歯科医に通い始めたら…出るわ、出るわ、虫歯の指摘
ハイ、現在、保険内で少しずつ治療中です。

もう〜、虫歯イヤーッ!

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