日本のアニメは世界でも人気!
でもアメリカにもアニメ、ありますよね。
ディズニーとか、トムとジェリーとか
日本のアニメが人気になって以来、どちらが優れているか?は、アメリカのファンの間で、ずっと議論されています。
ちなみにこれの答えは、好みによる、です。
それは、そうですよね!
この記事では、アメリカのアニメファンが語る、
- 日本のアニメとアメリカのアニメの違い
- スタイル、表現、視点、内容の4つから比較
しました。
※ここの比較では、ピクサーなど3DCGアニメーション、ストップモーションアニメーションは除きます。
スタイルの違い
最も違うと言われていたのは、
人間のキャラクターデザイン
です。
日本のアニメの特徴は、
- 独特の大きな目
- 最低限の線で描かれた小さな鼻と口
- 詳細に描かれたまつ毛、髪、服
- 深みを与えるハイライトと影
一方、アメリカのアニメーションは、
- 極端に誇張されたコミカルな漫画風のキャラクター
- 描き込みは少なめ
- 影はあまり使わない
下の動画は日本でも人気だった「スティーブン・ユニバース」
なるほど、色数が少なく影は無いですね
アメリカのアニメーションのキャラクターが空想上の人物に見えるのに比べ、日本のアニメのキャラクターは、とても現実的です。
見た目や服装が詳細に描かれ、実際の人間の方に似ています。
表現の違い
これはよく言われることなのですが、
日本のアニメは、省エネが多い
と思われています。
例えば、会話ではキャラクターの口と、数本の髪の毛だけが動く長めのシーンがあったり、アクションシーンではキャラクターがポーズを取って動かず、背景だけが激しく動いたりします。
アメリカのアニメーションが動きを多用するのに対し、パターン化された背景に静止画を用い、「!!」や「?」などの感情的なシンボルを使います。
パターン化された背景というのは、どんより落ち込んだ時に縦線が入るような、漫画的背景のことです
日本のアニメに確かに多いですね!
アメリカのアニメーターは、こういう点から、日本のアニメは怠惰だ、と感じるそうです。
アニメファンでないアメリカ人と話した時も、このこと=口だけパクパク動いて会話するよね、と言われたことがありました
アトムのTVアニメの話でしたが、かなり印象深かったようです
口の動きを台詞に合わせると言えば、
制作の順番
も大きな違いです。
日本のアニメでは、声優が声を当てる前にアニメーターがアニメを作ります。
キャラクターはどんな台詞でも合うように、金魚の口のような動きをします。
アメリカでは正反対の作業が行われています。
台詞と口の動きは密接な関係で一致しているため、キャラクターの唇の動きで台詞を読むことが出来ます。
日本のスタジオは、完成が早いです。
アメリカのアニメーションが30分物の制作に6~9か月かかるところ、日本のアニメは1~3か月で作ります。
この最大の理由は、予算、作業の詳細度、スタジオがどれだけ自分達を追い込んでいるかによります。
視点の違い
アメリカのアニメーションは、真っ直ぐなカメラショットが多いです。
日本のアニメは、誇張された角度やズームを使って、シーンのムード効果を上げたり、アクションを激しく見せることが多いです。
物語シリーズは視点の見せ方が魅力的!
アメリカ人は、
日本のアニメーションは、「アニメ」。
アメリカのアニメーションは、「カートゥーン」。
しっかり言葉として区別しています。
内容の違い
2点に分けてお話しします。
- 子供向けと大人向け
- 善か悪か
子供向けと大人向け
アメリカでは、アニメーションは長い間、子供向けとされてきました。
制作されたアニメーションのほとんどは、視聴者対象は子供です。
一方、日本では子供向けから大人向けまであり、ジャンルも非常に豊富です。
アニメーションは子供向けと思っていたアメリカの親達は、子供に適していない作品に驚いたろうことは、容易に想像できます。
また日本のアニメの多くは、ファンサービスと称して、女性キャラクターを過剰に性的に表現するものも多いです。
めくれるスカート、見える下着、露出度の高い服など。
男勝りな最強の女性でも、このルールからは外れません。
善か悪か
また、善と悪の境界線問題があります。
日本のアニメは通常、キャラクターに良い面と悪い面の両方の性質を与えます。
アメリカ人はキャラクターを善か悪かのどちらかで考える傾向があります。
そのため、反対の振りをすることがあっても、アメリカのアニメーションでは、善であるヒーローと悪のヴィランを明確に分けています。
参考:What’s the Difference Between Japanese and American Animation?
American vs. Japanese Animation: What’s Different and Why
まとめ
日本のアニメとアメリカのアニメ、違いは何?怠惰ってどういうこと?、いかがでしたでしょうか。
- 人間のキャラクターデザインが違う、日本は現実的
- 日本のアニメは省エネ
- 日本は完成が早い
- アメリカは真っ直ぐなカメラ目線、日本は角度やズームを多用
- アメリカは内容が子供向け、善と悪の二分化
でした。
ネイティブのアニメオタクである娘にも確認してもらいつつ、記事にしました。
3DCGアニメーションは除外しましたが、最近のピクサーの3DCGは、キャラ設定は実際の人間のそれとは違うのに、動きがリアルで本物みたい!と驚きました。
ここの比較も、いろいろ変わってくるかも知れませんね。