アメリカの有名な都市伝説、これは怖い!というものを7つ、厳選してご紹介します。
日本の都市伝説と言えば、口裂け女やトイレの花子さんなどが浮かびますが、アメリカではどんな妖怪(?)がいるのでしょう?
これは日本では余りない、アメリカならでは!
という、アメリカらしい都市伝説7つ選んでみました^^
その1:ヘッドライトを点滅させないで!
警察からの警告文:
夜、ヘッドライトを点灯していない対向車が来ても、絶対に自分のライトを点滅させないで下さい!
この動作は、路上で行われているギャングの入団儀式です。
新人ギャングメンバーは、ヘッドライトをオフにして運転し、点滅させた車をターゲットにします。
ターゲットにされた車の人間は全員、撃ち殺されます。
このメッセージを友人やご家族に伝えて、この儀式についてお知らせください。
これはオハイオ州のクリーブランド警察署第3地区から来たものです。
この警告に耳を傾ければ、人の命を救うことができます。
もちろん警察は、無実の人々を殺害するこんな入団儀式などないと主張しています。
でもこういう警告文って形を取ると、信じる人がいそうですね。
その2:バニー・マン・ブリッジ
バージニア州フェアファックス郡のコルチェスターロード上、クリフトンという小さな町のすぐ外に、バニー・マン・ブリッジはあります。
バニー・マンとは?
話の内容は様々ですが、基本的には2つのバージョンがあります。
- 精神病院が閉鎖され、最も危険な2人の患者が移送中に逃亡、森に隠れてしまいます。
数週間に渡る懸命の捜索にも関わらず、彼らは半分食べられたウサギの死体を残して逃げてしまいます。
しかし最終的には、1人が陸橋にぶら下がって死んでいるところが発見されます。
何故死んだのか、殺し合いになったのかは分かりません。
もう1人が、今ではバニー・マンと呼ばれていますが、未だに見つかっていません。
ある人は、陸橋で列車に轢き殺されたのだろうと言います。
またある人は、彼の幽霊は今でもさまよい、無実の人を殺している、と言います。
- 白いウサギの衣装を着て、家族全員を殺した後、陸橋で自殺したティーンエイジャーです。
彼の魂は橋をさまよい、斧を持って、来る人を追いかけ回すそうです。
32人がそこで死亡したと言われています。
バニー・マンの目撃は、フェアファックス郡だけでなく、メリーランド州とコロンビア特別区、他の地方でも報告されています。
と言っても、バニー・マンは都市伝説です。
バージニア州クリフトンの近くに、精神病院が存在したことはありませんし、家族を殺害したティーンエイジャーの記録もありません。
バニー・マン・ブリッジに誰もぶらさがったり、殺人事件が起こったことは一度もありません。
しかし。
1970年10月22日、ワシントン・ポスト紙にこんな記事が載りました。
建設会社の警備員、ポール・フィリップス氏によると、「ウサギ」が新築の家の玄関前に立っていたそうです。
「ウサギ」は斧を持って、不法侵入をしようとしているところでした。
フィリップス氏が、すぐにここから立ち去らなければ、車から銃を取って来ると言うと、「ウサギ」は森に逃げて行きました。
この記事の場所とバニー・マン・ブリッジは11キロしか離れていないそうです。
噂にかこつけて、ウサギの格好で泥棒しようとした人がいたのでしょうね。
上の写真は、実際のバニー・マン・ブリッジです。
こんな小さな橋と、恐ろしい話がくっついて都市伝説になっているのが興味深いです。
その3:ブリーフケースの中身
ある女性がオハイオ州コロンバスのショッピングモールに出かけ、帰ろうとしたところ、タイヤがパンクしてしまいました。
困っていると、ブリーフケースを持った身なりの良い若い男性が、助けが必要かどうか尋ねてきました。
彼女はAAA※を呼ぶと言いましたが、1時間以上かかることが分かりました。
そこで彼が修理をしてあげるといい、彼女も承諾しました。
修理が終わると、
「反対側に停めてある自分の車まで乗せてもらえないか?」
と男性は言いました。
女性は自分の時計を見て、
「遅くなってしまったので早く帰りたいから」
と謝りました。
その日は娘の誕生日で、家で夫と2人の子供が待っていたのです。
家に帰り、女性は夫にモールでのことを話しました。
夫がタイヤを見るため車に行くと、トランクに男性のブリーフケースが残されていることに気づきました。
名前や電話番号があるかもしれないと、ブリーフケースをリビングルームに持ってきて開けました。
中には、5つのアイテムしかありませんでした。
ボロ布、クロロホルム、ダクトテープ、遺体収納袋、アイスピック(おそらくタイヤをパンクさせるために使われた)
かなり具体的ですが、地元警察によると、このような事件は起きていないそうです。
アメリカではAAAサービスに入っている人は多いと思いますが、こういう公的サービスを利用する方が良いという教訓でしょうか^^;
その4:ひどい臭いの部屋
ある夫婦が新婚旅行のためにラスベガスに行き、ホテルのスイートルームにチェックインしました。
部屋に入ると、なんとも言えない嫌な臭いがしました。
夫がフロントに電話をかけ、マネージャーと話したいと頼みました。
「ここは臭いが余りにひどいので、別のスイートルームを用意して欲しい」
マネージャーは謝罪し、この日はコンベンションのため、予約がいっぱいだと話しました。
そこでお詫びにホテルのレストランでのランチをご馳走すること、その間にメイドに臭いを取り除くクリーニングをさせることを告げました。
素敵なランチを終えて夫婦は部屋に戻りました。
しかしまだ同じ臭いがしました。
夫がフロントデスクに電話をかけ、マネージャーに部屋はまだひどい臭いだと伝えました。
マネージャーは、他のホテルのスイートルームを見つけますと話しました。
彼はストリップ(ラスベガスの大通り)上の全てのホテルに電話をしましたが、コンベンションのため、どこも満室でした。
マネージャーは夫婦に、どこも見つけれなかったと伝え、部屋をもう一度クリーニングすることにしました。
夫婦は観光をして、ちょっとギャンブルもしたかったので、クリーニングには2時間の猶予を与えました。
マネージャーとメイドは部屋に行き、臭いの元を探しました。
でも部屋全体を探しても何も見つかりませんでした。
そこでメイドはシートとタオル、カーテンを交換し、カーペットを清掃して、持っていた最強のクリーニング製品を使用してあらゆるところを再びクリーニングしました。
でも夫婦が2時間後に部屋に戻ると、まだ部屋には臭いが残っています。
この時点で、夫はとても怒っていました。
彼はこの臭いの元が何であるか、絶対に見つけると決め、あちこちひっくり返し始めました。
そしてボックススプリングの上のマットレスを引っ張った時、女性の死体を見つけました。
これと同じことが、2003年カンザスシティのモーテル、2010年メンフィスのモーテルで起きているそうです。
都市伝説も現実化という恐ろしい話です。
ロサンゼルスのホテルを舞台にした、似たような映画を観たことを思い出しました。
ティム・ロス主演のオムニバス・コメディで、ロバート・ロドリゲス監督・脚本のお話です。
その5:メアリー・ワース
ある女性が語ったお話です。
私が9歳の時、お友達の誕生日会、スリープオーバー※に呼ばれました。
他には約10人の女の子がいました。
真夜中頃、私たちはメアリー・ワースをプレイすることにしました。
何人かはそれが何か知らなかったので、1人が説明しました。
メアリー・ワースとは、ずっと前に住んでいた、とても美しい少女。
でもある日、彼女はひどい事故に遭い、顔を傷つけてしまいました。
正気を失う恐れがあるので、メアリーは鏡を見ることは禁止されました。
事故の前は、長い時間を寝室の鏡の前で、自分の美しさを眺めて過ごしていたのに。
ある夜、誰もが寝てしまい、好奇心に勝てなくなったメアリーは、鏡のある部屋に忍び込みました。
そして自分の顔を見てすぐに、ひどい叫び声をあげました。
深い悲しみに満ちたメアリーは、昔の自分の姿を求め、鏡の中へと入ってしまいました。
それから、鏡の中の自分を探しに来た人を傷つけるようになったのです。
とても怖いこの話を聞いた後、私たちは全てのライトを消してプレイを始めました。
鏡の周りに集まり、「メアリー・ワース、メアリー・ワース、私はメアリー・ワースの存在を信じています」と繰り返しました。
7回目に、女の子の1人が叫んで、鏡の前から逃げ出しました。
声に驚いたその家のお母さんが部屋に入って来て、すぐにライトを点けました。
叫んだ女の子は部屋の隅にうずくまっていました。
見ると、彼女の右頬には長い爪の傷がありました!
私は死ぬまで、彼女の顔を忘れることはないでしょう。
ブラッディ・メアリーとも呼ばれるアメリカで有名な都市伝説の幽霊です。
鏡の前で3回名前を呼ぶというのが基本です。
スリープオーバーは小学校高学年くらいになると年に数回は行われる子供たちのお楽しみです。
ちなみに我が家の娘はこの話、知りませんでした。
その6:電気をつけなくて良かったね?
○○大学の寮での話。
ある夜、ボーイフレンドの部屋に行く前に、荷物を取りに女の子が自分の部屋に戻りました。
しかしルームメイトが既に眠っていたため、電気をつけずに、暗闇の中、部屋の中を歩き、本、服、歯ブラシを集めて部屋を出ました。
翌朝、部屋に戻ると、警察がドアを囲んでいます。
ここはキミの部屋か?と聞かれ、そうだと答えると、ルームメイトは殺害されたと言われます。
部屋の壁には、血で書かれたメッセージがありました。
電気をつけなくて良かったね?
殺人鬼は、彼女が暗闇の中、歩いている時に隠れていたのです。
○○大学の名前は、毎回違う名前になるそうです。
日本でいうトイレの花子さんでしょうか。
その7:ピエロの置物
カリフォルニア州ニューポートビーチで、ティーンの少女がベビーシッターをしていました。
頼まれた家族の家はとても裕福で、大きな家です。
その家の両親は、ディナーと映画で遅くなります。
父親は、子供達がベッドに入ったら、決まった部屋でテレビを見ているようにと言いました。
家の中をうろついて欲しくなかったのです。
両親が出かけると、すぐに子供達をベッドへと連れて行きました。
彼女はテレビを見ようとしましたが、部屋の隅にある大きなピエロの置物が気になって仕方ありません。
彼女はその家の父親に電話をしました。
「子供達はベッドに入りました。
ところで、大きなピエロの置物が怖いので、部屋を変えてもいいですか?」
すると、父親が真剣な声で言いました。
「子供達を連れて、隣の家に行きなさい。
警察には私が電話をするから」
「何が起こっているの?」
「隣についたら、また私に電話をしなさい」
彼女は子供達を連れて隣家に行き、約束通り、また父親に電話しました。
「それで、一体何が起こっているの?」
「うちにはピエロの置物なんてないんだ」
ピエロの格好をした侵入者だった、という落ちですね。
子供達とベビーシッターは殺されてしまう、という話もあります。
1970年代半ば、ジョン・ウェイン・ゲイシーという33人の若者を殺害した本物の殺人鬼がいました。
彼はピエロを身につけてパーティーに参加していたことで、キラー・クラウンと呼ばれています。
「Coulrophobia(コルロフォビア)」、道化恐怖症、ピエロ恐怖症なんて言葉もあるくらいなので、ピエロを怖いと思うのは、案外、普通のことなのかもしれません。
まとめ
アメリカならではの都市伝説!怖い話7選、いかがでしたでしょうか。
怖い話は大好きなので、いろいろ読んでは、どれをご紹介しようか迷ってしまいました。
定番物から、ちょっとマイナーなものまで選んだつもりです。
楽しんでもらえたら嬉しいです^^
子供の時は、口裂け女を信じてドキドキしたものでした。
今の子はどうなんでしょうね?
メアリー・ワースは信じなそうだな〜。