(2023年1月分データ更新!)
アメリカでも日本のコミックは人気です。
2017年には、グラフィックノベル(いわゆるアメコミなど漫画の売上)上位750の3分の1が、日本の漫画でした!
この記事では、
- アメリカでの日本漫画売上ランキング10(半年ずつ直近3年分)
- アメリカで日本の漫画を出版している上位6つの出版社の比較
- アメリカの上位10コミック出版社(日本漫画含む)の比較
をご紹介、アメリカでの日本漫画の出版状況を見てみます。
アメリカでの日本漫画売上ランキング10
それでは早速、ランキング結果を見てみましょう!
全体の推移が分かるように半年毎のランキングを3年分、表にまとめました。
※タイトル下にあるのは、出版社名です。
2023年7月 | 2023年1月 | 2022年7月 | 2022年1月 | 2021年7月 | 2021年1月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ONE PEICE103 VIZ MEDIA | チェインソーマン1 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア31 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃 外伝 VIZ MEDIA | チェインソーマン1 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア26 VIZ MEDIA |
2 | 怪獣8号7 VIZ MEDIA | 怪獣8号5 VIZ MEDIA | SPY X FAMILY1 VIZ MEDIA | チェインソーマン1 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア28 VIZ MEDIA | 呪術廻戦1 VIZ MEDIA |
3 | 鬼滅の刃1 VIZ MEDIA | チェインソーマン2 VIZ MEDIA | 怪獣8号3 VIZ MEDIA | 呪術廻戦0 VIZ MEDIA | 呪術廻戦1 VIZ MEDIA | 約束のネバーランド1 VIZ MEDIA |
4 | さよなら絵梨 VIZ MEDIA | SPY X FAMILY1 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃1 VIZ MEDIA | 呪術廻戦1 VIZ MEDIA | うずまき VIZ MEDIA | 鬼滅の刃1 VIZ MEDIA |
5 | スパイダーマン/偽りの赤 VIZ MEDIA | 呪術廻戦18 VIZ MEDIA | チェインソーマン11 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃1 VIZ MEDIA | 進撃の巨人1 Kodansha Comics | 呪術廻戦0 VIZ MEDIA |
6 | SPY X FAMILY1 VIZ MEDIA | チェインソーマン3 VIZ MEDIA | 呪術廻戦16 VIZ MEDIA | チェインソーマン2 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア27 VIZ MEDIA | 進撃の巨人1 Kodansha Comics |
7 | 地縛少年花子くん18 YEN PRESS | チェインソーマン5 VIZ MEDIA | SPY X FAMILY7 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃2 VIZ MEDIA | DEATH NOTE1 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア24 VIZ MEDIA |
8 | 呪術廻戦1 VIZ MEDIA | チェインソーマン7 VIZ MEDIA | 東京リベンジャーズ1-2 Seven Seas | ドラゴンボール超15 VIZ MEDIA | 地縛少年花子くん1 Yen Press | DEATH NOTE1 VIZ MEDIA |
9 | その着せ替え人形は恋をする9 SQUARE ENIX | チェインソーマン4 VIZ MEDIA | 幻怪地帯 VIZ MEDIA | チェインソーマン4 VIZ MEDIA | HUNTER X HUNTER1 VIZ MEDIA | 約束のネバーランド2 VIZ MEDIA |
10 | チェインソーマン1 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃1 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃2 VIZ MEDIA | 鬼滅の刃3 VIZ MEDIA | 富江 VIZ MEDIA | 僕のヒーローアカデミア25 VIZ MEDIA |
人気作品が目白押しでしたね。
ところで、ランキングに「VIZ Media」という出版社が非常〜に多いことに気づかれましたか?
次はアメリカの日本漫画を出している出版社のお話です。
アメリカの日本漫画の上位6つの出版社
アメリカで日本の漫画を英語に翻訳して出版している会社は、主に以下の6つです。
売上順に、どんな作品を扱っているか、1つずつ見ていきましょう。
1:Viz Media
商品数:4443
売上冊数:2,958,351
総売上:$41,594,729(約47億3千万円)
主な作品は、上記ランキングにあったものの他、『One Piece』や『ジョジョの奇妙な冒険』など。
2:Yen Press
商品数:1403
売上冊数:928,962
総売上:$13,866,675(約15億7千7百万円)
主な作品は、『黒執事』です。
スクウェア・エニックスとKADOKAWAの作品を扱っています。
3:Kodansha Comics
商品数:895
売上冊数:917,596
総売上:$13,616,224(約15億4千9百万円)
主な作品は、『進撃の巨人』です。
その他の作品は、正直、今は余りパッとしていません。
人気のあった『FAIRY TAIL』は終わってしまいました。
4:Seven Seas
商品数:554
売上冊数:478,336
総売上:$6,801,527(約7億7千4百万円)
主な作品は、『魔法使いの嫁』です。
またここから出版された英語版の『一人交換日記』はLGBTQコミュニティで大人気です。
5:Dark Horse
商品数:527
売上冊数:238,089
総売上:$3,795,506(約4億3千2百万円)
主な作品は、『ベルセルク』です。
他に『GANTZ』もここから出版されています。
6:Vertical
商品数:269
売上冊数:181,216
総売上:$3,178,964(約3億6千2百万円)
主な作品は、『チーズスイートホーム』です。
他に『きのう何食べた?』『亜人』なども扱っています。
それ以外の出版社
6社以外にも、
- Ten Speed Press
- Pantheon
というところが、日本の漫画を英訳して出版しています。
最後に、
これら漫画出版社が、アメリカのコミック出版社と比べると、どのくらい頑張っているのか?
を見てみたいと思います。
アメリカの上位10コミック出版社
アメリカの漫画と言えばアメコミですね。
マーベルとDCコミックス、どちらが1位に来ているでしょう?
日本の漫画を出している出版社は?
1位から発表します。
1位:DCコミックス
総売上:$42.9M(約48億3千万円)
主な作品:『スーパーマン』『バットマン』
1位はDCコミックスでした!
スーパーマン強い!
2位:Viz Media
総売上:$42.1M(約47億9千万円)
主な作品:『ドラゴンボール』『僕のヒーローアカデミア』
2位にViz Media!しかも売上も近いです!!
3位:Scholastic
総売上:$33.9M(約38億6千万円)
主な作品:『ドッグマン』
子供向けの本を出版している会社です。
娘が小学校時代は毎月何冊も買っていました
学校で買うように推してくる出版社です
4位:マーベル・コミック
総売上:$28.2M(約32億円)
主な作品:『スパイダーマン』『キャプテン・アメリカ』
マーベルは映画の方に力を入れているのでしょうか。
5位:Image
総売上:$18.6M(約21億2千万円)
主な作品:『キック・アス』『インビジブル』
6位:Hachette
総売上:$16.9M(約19億2千万円)
主な作品:『イノセント』
7位:Yen Place
総売上:$13.8M(約15億7千万円)
主な作品:『黒執事』『Re:ゼロから始める異世界生活』
8位:Kodansha
総売上:$13.6M(約15億5千万円)
主な作品:『進撃の巨人』『聲の形』
9位:Dark Horse
総売上:$13.1M(約14億9千万円)
主な作品:『ベルセルク』『ヘルボーイ』
日本の漫画の他、アメコミも扱っているのでSeven Seasより上位に来ています。
10位:Penguin Random Horse
総売上:$10.5M(約11億9千万円)
主な作品:『スターホークス』『フォーベターオアフォーワース』
Viz Mediaの活躍には驚きですね。
もしかすると、早々にDCコミックスを抜いて、日本のMANGAがアメコミより読まれるようになるかも知れません。
まとめ
アメリカでの日本漫画売上ランキング10と日米漫画の出版社比較、いかがでしたでしょうか。
- 直近3年分、半年毎の日本漫画売上ランキングベスト10を紹介
- 英訳して出版している主な会社は6つ、1位はダントツでViz Media、ランキングの9割以上を占める
- 2位はYen Place、3位はKodansha Comics、4位はSeven Seas、5位はDark Horse、6位はVertical
- アメリカの上位10のコミック出版社の1位はDCコミックス
- 2位は売上が1億も変わらず、Viz Media
- マーベル・コミックは4位
でした。
アメリカでの出版社についてはよく知らなかったので、今回調べてみて、とても興味深かったです。
講談社作品だからKodansha Comics、集英社作品だからVis Media、という訳でも無いようですね。
本当に、もっともっと、日本の漫画が、アメリカで認められると良いなあ、と思います。
あ、出来れば、少女漫画の方も、是非。